認知 革命。 サピエンス全史・所感(認知革命編)

「サピエンス全史・ホモデウスから観る、人類の今までとこれから」シリーズ1 ~ホモ・サピエンスは、どのようにして地球を征服する覇者となったのか?~

認知 革命

認知革命とは たとえば、長い間、電話は一家に一台が当たり前だと【認知】されてきました。 それが携帯電話の出現で、電話は一人一台と認知が変わりました。 これは、電話に対する【認知革命】(イノベーション)でした。 上記の事例も、それまで常識とされてきたもの(認知されてきたもの)を、新常態(間違いだった)として、認知を一変したのです。 そうすると、新しい認知にもとづいて、新たな常識(常態)が定着していきます。 このように、既存の認識(常識)を問題扱いできるまでに、新しいコンセプトの事業を創り出せば、その市場のトップに立つことができます。 今回のコロナショックをチャンスにするためには、ビフォーコロナの常識を打ち破る【認知革命】が必要になります。 認知革命の事例• 宗教の教祖が行なったことは認知革命です。 たとえば、使徒パウロは、イエス・キリストの愛と赦(ゆる)しにもとづく宗教の新しいカテゴリー(キリスト教)を創りました。 平清盛は、武士が支配する新しいカテゴリーの支配体制を確立しました。 アメリカ合衆国は、民主と平等を基礎とした新しいカテゴリーの国家を創りました。 レーニンは、貧しい人々(プロレタリアート)が支配するという新しいカテゴリーの国(ソ連)を創りました。 スティーブ・ジョブズは、パソコンという新しいカテゴリーのコンピュータを創りました。 ライザップは、「結果にコミットする」というキャッチフレーズで、成果報酬型のダイエット支援事業で急成長しました。 スターバックスは、家でもなく職場でもない第三の場所(サードパーティ)という新しいカテゴリーの禁煙カフェを創り出し、世界的な企業になりました。 リブセンスは、成功報酬型という新しいカテゴリーの求人サイトを立ち上げ、同社の社長は、最年少で上場した企業の称号を得ました。 もし、コロナウイルスに思考能力あったら、現在のコロナショックも、既存の医療では対応できない新しい病気の領域を創り出したと考えられます。 事例は、歴史的な出来事や大企業のものばかりで、世界を変えたり、業界に大きな影響を与えたりしたものばかりです。 でも、認知革命を、自社の強みを活かせるニッチな領域で起こせば、それが新しいカテゴリーの市場になります。 たとえば、売る側は、売買成立後のサービスをアフターサービスと言いますが、買った側は、必要サービスと言いたいのです。 と言うのも、買った側は、買ってからすべてが始まるのです。 たとえば、ブリーダーは、繁殖した子犬を売るのが仕事だと思っていますが、藤屋式ニッチ戦略塾 塾生さんの土田さんは、「トイプードルとの幸せな暮らしをサポートする」という新しいカテゴリーを確立しました。 そのために、• 24時間365日の相談受付• トリミングサービス• お預かり(ペットホテル)• トイプードルの幼稚園(しつけ)• トイプードル用のかわいい洋服の販売• 歯磨き教室 などのサービスを、次々に充実させていきました。 藤屋式ニッチ戦略塾 オンラインコース開設 初回無料.

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『サピエンス全史』の認知革命「虚構を共有する」とは何か

認知 革命

1.「第1部 認知革命」の概要と、今回の問い 1 「第1部 認知革命」の概要 「第1部 認知革命」の章立ては、以下のとおりです。 第1章 唯一生き延びた人類種• 第2章 虚構が協力を可能にした• 第3章 狩猟採集民の豊かな暮らし• 第4章 史上最も危険な種 時間軸としては、歴史の始まり(およそ7万年前)から農業革命前夜(およそ1万3000年前)あたりが対象です。 それぞれの章の内容を、簡単に紹介します。 物理学:135億年前のビッグバンによる、物質・エネルギー・時間・空間が誕生した以降の物語• 化学:ビックバンから約30万年後に原子と分子が現れた後の、原子と分子とそれらの相互作用の物語• 生物学:38億年前の、地球上で特定の分子が結合して生まれた有機体(生物)の物語• 歴史:7万年前の認知革命後の、人間文化のその後の発展の物語 そしておよそ七万年前、ホモ・サピエンスという種に属する生き物が、なおさら精巧な構造体、すなわち文化を形成し始めた。 そうした人間文化のその後の発展を「歴史」という。 location 127 サピエンスの歴史の道筋、3つの重要な革命によって決まりました。 認知革命、農業革命、科学革命です。 歴史の道筋は、三つの重要な革命が決めた。 約七万年前に歴史を始動させた認知革命、 約一万二〇〇〇年前に歴史の流れを加速させた農業革命、 そしてわずか五〇〇年前に始まった科学革命だ。 三つ目の科学革命は、歴史に終止符を打ち、何かまったく異なる展開を引き起こす可能性が十分ある。 本書ではこれら三つの革命が、人類をはじめ、この地上の生きとし生けるものにどのような影響を与えてきたのかという物語を綴っていく。 しかし、以前はそうではありませんでした。 じつは、約二〇〇万年前から一万年前ごろまで、この世界にはいくつかの人類種が同時に存在していたのだ。 location 213 一〇万年前の地球には、少なくとも六つの異なるヒトの種が暮らしていた。 複数の種が存在した過去ではなく、私たちしかいない現在が特異なのであり、ことによると、私たちが犯した罪の証なのかもしれない。 ほどなく見るように、私たちサピエンスには、自らの兄弟たちの記憶を抑え込むだけの十分な理由があるからだ。 サピエンスの成功の秘密は何だったのか? location 427 『サピエンス全史』は、言語ではないか、という答えを提示します。 激しい議論は今なお尽きないが、最も有力な答えは、その議論を可能にしているものにほかならない。 すなわち、ホモ・サピエンスが世界を征服できたのは、何よりも、その比類なき言語のおかげではなかろうか。 認知革命とは、サピエンスに生じた、新しい思考と意思疎通の方法の登場のことです。 このように七万年前から三万年前にかけて見られた、新しい思考と意思疎通の方法の登場のことを、「認知革命」という。 しかし、サピエンスの言語は、この世で初の言語ではありませんでした。 では、サピエンスの言語の、どこがそこまで特別なのでしょうか? 『サピエンス全史』は、言語の柔軟性や噂話などいくつかのことを説明したあと、もっとも重要な点として、「まったく存在しないものについての情報を伝達する能力」を挙げます。 おそらく、「噂話」説と「川の近くにライオンがいる」説の両方とも妥当なのだろう。 とはいえ、私たちの言語が持つ真に比類ない特徴は、人間やライオンについての情報を伝達する能力ではない。 むしろそれは、まったく存在しないものについての情報を伝達する能力だ。 見たことも、触れたことも、匂いを嗅いだこともない、ありとあらゆる種類の存在について話す能力があるのは、私たちの知るかぎりではサピエンスだけだ。 伝説や神話、神々、宗教は、認知革命に伴って初めて現れた。 location 514 すなわち、虚構、すなわち架空の事物について語る能力です。 2つあります。 大勢で柔軟に協力する 第1に、虚構によって、大勢で柔軟に協力することが可能になります。 まったく存在しないものについての情報を伝達することができるからこそ、100人、1000人、10000人、100000人、さらにそれ以上の大勢が、同じ虚構を信じることによって、柔軟に協力することが可能になります。 これは、サピエンス以外の生物にはまったく不可能な、空前の能力でした。 そのような神話は、大勢で柔軟に協力するという空前の能力をサピエンスに与える。 location 531 ゲノムを迂回する 第2に、虚構によって、必要性の変化に応じて迅速に振る舞いを改めることが可能になりました。 サピエンスの集団的な行動は言語による虚構に基づいているため、共通に信じる虚構を切り替えれば、集団的な行動自体を改定することができるわけです。 人間どうしの大規模な協力は神話に基づいているので、人々の協力の仕方は、その神話を変えること、つまり別の物語を語ることによって、変更可能なのだ。 適切な条件下では、神話はあっという間に現実を変えることができる。 location 694 これに対して、他の生物の振る舞いは、遺伝子によって定められています。 サピエンスを除き、遺伝進化を迂回する手段を持つ生命はありません。 サピエンスは、まったく存在しないものについての情報を扱える言語を獲得することで、ゲノムを迂回する手段を得たのです。 このように、認知革命以降、ホモ・サピエンスは必要性の変化に応じて迅速に振る舞いを改めることが可能になった。 これにより、文化の進化に追い越し車線ができ、遺伝進化の交通渋滞を迂回する道が開けた。 ホモ・サピエンスは、この追い越し車線をひた走り、協力するという能力に関して、他のあらゆる人類種や動物種を大きく引き離した。 なぜ、狩猟採集民だった時期のことを学ぶ必要があるのでしょうか。 それは、サピエンスが、これまでのほぼ全歴史を通じて、狩猟採集民だったためです。 私たちの性質や歴史、心理を理解するためには、狩猟採集民だった祖先の頭の中に入り込む必要がある。 サピエンスは、種のほぼ全歴史を通じて狩猟採集民だった。 location 820 そのため、狩猟採集民だった時期の環境や暮らしを学べば、サピエンスの思考や感情を理解する上で、多くのヒントが得られます。 隆盛を極める進化心理学の分野では、私たちの現在の社会的特徴や心理的特徴の多くは、農耕以前のこの長い時代に形成されたと言われている。 この分野の学者は、私たちの脳と心は今日でさえ狩猟採集生活に適応していると主張する。 健康に良く多様な食物• 比較的短い労働時間• 感染症の少なさ 個々のサピエンスに着目すれば、あながち的外れではありません。 他方で、サピエンスという種の全体を見れば、狩猟採集民の社会と現代社会を比較して、狩猟採集民時代の社会の方が豊かだ、ということはできません。 何にせよ、狩猟採集民の時期にサピエンスがどのような物語を生きていたかについて、現代の人類は、それほど多くのことを知っているわけではないそうです。 「第4章 史上最も危険な種」 第4章では、農業革命以前に、サピエンスがどれほど多くの他の種を絶滅させたか、が明らかにされています。 それは、サピエンス移住の第一波は生態学的惨事をもたらし、それは動物界を見舞った悲劇のうちでも、とりわけ規模が大きく、短時間で起こった、というものだ。 location 1451 認知革命のころの地球には、体重が五〇キログラムを超える大型の陸上哺乳動物がおよそ二〇〇属生息していた。 それが、農業革命のころには、一〇〇属ほどしか残っていなかった。 ホモ・サピエンスは、車輪や書記、鉄器を発明するはるか以前に、地球の大型動物のおよそ半数を絶滅に追い込んだのだ。 location 1453 2 今回の問い 「第1部 認知革命」を読みながら考えたいのは、やはり、この問いです。 サピエンス成功のカギは何か? つい最近までサバンナの負け組の一員だったサピエンスが、数万年という、物理学〜生物学の時間軸からすればほんの一瞬で、世界を征服するに至ったカギは、どこにあるのでしょうか。 2.『サピエンス全史』の回答 サピエンス成功のカギは何か? 『サピエンス全史』の回答は、虚構を扱える言語、です。 「第2章 虚構が協力を可能にした」には、虚構を扱える言語によって可能になる、2つのことが説明されています。 1 大勢で柔軟に協力する 第1に、言語によって、サピエンスは、大勢で柔軟に協力できるようになりました。 なぜなら、虚構のおかげで、たんに物事を想像するだけでなく、集団で共通の物事を想像できるようになるためです。 だが虚構のおかげで、私たちはたんに物事を想像するだけではなく、集団でそうできるようになった。 location 528 効力を持つような物語を語ることができれば、厖大な数の人が力を合わせ、共通の目的のために精を出すことが可能になるのです。 効力を持つような物語を語るのは楽ではない。 難しいのは、物語を語ること自体ではなく、あらゆる人を納得させ、誰からも信じてもらうことだ。 歴史の大半は、どうやって厖大な数の人を納得させ、神、あるいは国民、あるいは有限責任会社にまつわる特定の物語を彼らに信じてもらうかという問題を軸に展開してきた。 とはいえ、この試みが成功すると、サピエンスは途方もない力を得る。 なぜなら、そのおかげで無数の見知らぬ人どうしが力を合わせ、共通の目的のために精を出すことが可能になるからだ。 location 669 これは、他の生物にはない、空前の能力でした。 必要性に応じて、無数の赤の他人と、著しく柔軟に協力できるからです。 そのような神話は、大勢で柔軟に協力するという空前の能力をサピエンスに与える。 アリやミツバチも大勢でいっしょに働けるが、彼らのやり方は融通が利かず、近親者としかうまくいかない。 オオカミやチンパンジーはアリよりもはるかに柔軟な形で力を合わせるが、少数のごく親密な個体とでなければ駄目だ。 ところがサピエンスは、無数の赤の他人と著しく柔軟な形で協力できる。 だからこそサピエンスが世界を支配し、アリは私たちの残り物を食べ、チンパンジーは動物園や研究室に閉じ込められているのだ。 location 531 国家も、資本主義も、司法制度も、スポーツやゲームも、すべてが、虚構を扱える言語によって可能になりました。 2 ゲノムを迂回する 第2に、虚構を扱える言語のおかげで、サピエンスは、ゲノムを迂回できるようになりました。 人間どうしの大規模な協力は神話に基づいているので、人々の協力の仕方は、その神話を変えること、つまり別の物語を語ることによって、変更可能なのだ。 適切な条件下では、神話はあっという間に現実を変えることができる。 location 694 このように、認知革命以降、ホモ・サピエンスは必要性の変化に応じて迅速に振る舞いを改めることが可能になった。 これにより、文化の進化に追い越し車線ができ、遺伝進化の交通渋滞を迂回する道が開けた。 ホモ・サピエンスは、この追い越し車線をひた走り、協力するという能力に関して、他のあらゆる人類種や動物種を大きく引き離した。 location 698 集団でひとつの目的のために協力する生物は、サピエンスだけではありません。 アリやミツバチ、オオカミやチンパンジーも、複数の個体が共通の目的のために協力することがあります。 しかし、これらの生物による協力の仕方は、基本的には遺伝進化のたまものであり、遺伝子によって大部分が決まっています。 他の社会的な動物の行動は、遺伝子によっておおむね決まっている。 location 702 そのため、遺伝子が変化しない限り、これらの生物の協力行動が変わることはありません。 一般に、遺伝子の突然変異なしには、社会的行動の重大な変化は起こりえない。 location 704 知能の高さはそれほど関係ありません。 太古の人類も同じでした。 たとえば、ホモ・エレクトスは、200万年近くにわたって、ほぼ同じ石器を使っていたのです。 二〇〇万年前に起こった遺伝子の突然変異のおかげで、ホモ・エレクトスと呼ばれる新しい人類種が現れた。 その出現には、新しい石器技術の開発が伴っており、今やその技術は、ホモ・エレクトスの決定的特徴と見なされている。 サピエンスが行動を改めるために、遺伝子の変化は何ら必要ありません。 それとは対照的に、サピエンスは認知革命以降、自らの振る舞いを素早く変えられるようになり、遺伝子や環境の変化をまったく必要とせずに、新しい行動を後の世代へと伝えていった。 location 716 遺伝子の変化による行動変化と、虚構の改定による行動変化。 両者の違いは、必要とされる時間の長さにあります。 遺伝子の変化は、何万年や何百万年という時間の長さを必要としますが、言語による虚構の改定は、あっという間です。 10年や20年あれば十分ですし、変化の規模や性質によっては、もっと短い期間で足りることだってあり得ます。 言い換えれば、太古の人類の行動パターンが何万年間も不変だったのに対して、サピエンスは社会構造、対人関係の性質、経済活動、その他多くの行動を一〇年あるいは二〇年のうちに一変させることができた。 location 728 ゲノムを迂回できるサピエンスは、他のあらゆる生物種に対して、圧倒的な強みを手にしました。 3.若干の思索 以上が『サピエンス全史』の「第1部 認知革命」の要約です。 これを踏まえて、以下、徒然なるままに思考を泳がせてみます。 1 同時代の協力と時代を超えた協力 『サピエンス全史』は、言語によってサピエンスが獲得した能力を、• 大勢で柔軟に協力する• ゲノムを迂回する の2つに分けて説明しています。 しかし、この2つは、ひとつの物事の別の側面なのではないかと思います。 すなわち、この2つは、どちらも集団で協力する能力のことであり、前者が主に一時点での協力に光を当てているのに対して、後者が時代を超えた協力に光を当てているのではないか、ということです。 「大勢で柔軟に協力する」:主に同時代の協力• 「ゲノムを迂回する」:主に時代を超えた協力 たとえば、今、私は、昼ごはんにシナモンロールを食べています。 なぜこんなことができるのかといえば、第1に、小麦農家や酪農家、調理器具製造メーカーや飲食店店員さんなど、この時代を生きている厖大な数のサピエンスが、このシナモンロールに向けて柔軟に協力したためです。 これは、主に今の時代の協力に光を当てています。 他方で、100年前の日本には、おそらく、シナモンロールを提供するお店はほとんどなかったのではないかと思います。 時が流れ、時代を超えて、食習慣や文化が変化してきたからこそ、今、私は、この2017年の日本で、シナモンロールを食べることができます。 これは、主に時代を超えた協力である「ゲノムを迂回する」に光を当てています。 2 インターネットによって拡大する虚構の力 今、言語の力は、どんどん大きくなっているような気がします。 インターネットがあるからです。 とりあえず現時点では、インターネットでやり取りすることができるのは、基本的には、情報だけです。 インターネットの力を持ってしても、今ここにあるシナモンロールを、ロンドンや上海に送ることはできません。 以前、私は、これをインターネットの限界のように捉えていました。 インターネットでやり取りできるのは、所詮は情報だけだしなあ、という感じです。 でも、『サピエンス全史』を読んで、情報をやり取りできるということの力を、はっきりと自覚しました。 情報のやり取りを底上げすれば、その分、サピエンス全体の中に存在する虚構のネットワークが強化されるからです。 ここ数年、インターネットが情報をやり取りする力は、加速度的に強化されています。 それは、虚構の力がどんどん大きくなっていることを意味します。 インターネットの意味は、認知革命が果たした役割を踏まえることで、一層くっきりするのではないかと感じました。 大勢で柔軟に協力することと、インターネット 昨年、私は、『かーそる』という電子雑誌の創刊に関わりました。 『かーそる』創刊に至るまでには、たくさんのサピエンスらによる柔軟な協力があります。 それは、記事を執筆したサピエンスだけではありません。 『かーそる』を提供するプラットフォームであるbccksの運営に関わっているサピエンス、電子書籍データ作成ツールであるでんでんコンバーターに関わっているサピエンス、執筆者の集合場所であるEvernoteや、プロモーションツールでもあるTwitterを支えているサピエンス、さらには、それぞれの執筆者が執筆に使った各種ツールを提供するサピエンスなどなど、数え切れないほどたくさんのサピエンスが、ちょっとずつ協力することで、『かーそる』は誕生しました。 ここで注目したいのは、これらの協力が、ほとんどすべて、インターネットによって可能になった、ということです。 ゲノムを迂回する ここ数年で、私の読書の方法は、がらりと変わりました。 私はもともと、読書が好きでした。 中学生や高校生のころから日常的に図書室に入り浸っていましたし、大学生のころは1日1冊読むことを目標に掲げ、ワンルームマンションの壁一面に本を並べていました。 だから、数年前の段階で、自分の読書方法は、ある程度完成している、と思っていました。 が、しかし、その後数年間で、私の読書方法は変わりました。 今の読書方法は、ちょうど昨日、アシタノレシピに書いたとおりです。 12歳〜22歳の10年間で培った読書方法が、たったの数年で大きな進化を遂げた、といえます。 この進化は、どのように起きたのでしょうか。 ひとつは、利用できるツールの進化です。 具体的には、Kindle、WorkFlowy、kindle. amazon. jpを補完するブックマークレットなどがこれに当たります。 もうひとつは、インターネットを通じた情報交換です。 具体的には、TwitterによってWorkFlowyなどを愛用する方々と知り合い、倉下忠憲さんによる読書術を学んだり、他の人が実践している読書術を教えてもらったりしたことです。 いずれの点にも、インターネットの発展が大きく寄与しています。 3 大きな流れに沿った生き方 『サピエンス全史』「第1部 認知革命」から学んだことは、サピエンスの強みは、虚構を利用して変化し続けることから生まれている、ということです。 終わることのない変化の連続こそ、サピエンスの歴史なんだなあと実感しました。 サピエンスが発明した想像上の現実の計り知れない多様性と、そこから生じた行動パターンの多様性はともに、私たちが「文化」と呼ぶものの主要な構成要素だ。 いったん登場した文化は、けっして変化と発展をやめなかった。 そして、こうした止めようのない変化のことを、私たちは「歴史」と呼ぶ。 location 773 変化することは、認知革命後のサピエンス全体に存在する、大きな流れです。 この大きな流れに沿って、自分自身、変化を楽しみながら生きてみたいと思います。 1.『これからのエリック・ホッファーのために 在野研究者の生と心得』(荒木優太) 最初に本書を知った 1.『数学文章作法 基礎編』は、考えを読者に伝えることを目的とする文章を書くための、新定番 1 1.読みっぱなしは、もったいない気がしてきた 1 Kindle Paperwhiteを使ったら、 この記事は、大学の講義で使うために作成したメモを、若干整えたものです。 私がこのメモの初版を作った AI 『〈インターネット〉の次に来るもの 未来を決める12の法則』を読んでいます。 12個の動詞それ とあるブログ記事で、「本好きへの100の質問」を見かけました。 おぉ、面白そうじゃん、 1.紙の本も、「思考する場所」 こんな文章を書きました。 本を、「思考する場所」として捉える 1.楽しみに待ってた『アウトライン・プロセッシング入門』を読みました 先日、Kindleストアで、『 1.紙の本の読書ノートをEvernoteにとる 次の記事を読みました。 で、思いついた読 1.『コンテナ物語』を、「入れ物」による規格化・単位化を考えるための教材として、読む 1 『コン.

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[『サピエンス全史』を読む]サピエンスの強みはどこにあるのか?(第1部 認知革命)

認知 革命

認知革命以前の人類 人類の神経ネットワークは二〇〇万年以上にわたって成長に成長を重ねたが、燧石のナイフと尖った棒以外に見るべき成果をほとんど残さなかった。 それでは、その二〇〇万年もの年月に、いったい何が人類の巨大な脳の進化を進めたのか? - 『サピエンス全史』 この頃の進化のスピードは(現代に比べると)とても緩やか。 なぜなら、DNAの進化のスピードと同じだったから。 自らの生活をそのまま続けるのみで、「より良くしよう」という考えがありませんでした。 「人間」ではなく、まだ動物と同じですね。 ざっと年表で並べるとこんな感じ。 私は火の使用開始が重要なのかと考えていたのですが、これを見てわかるように、認知革命と火の使用開始は直接関係しないことがわかります。 700万年前 : サヘラントロプス・チャデンシス … アフリカ中央部。 直立二足歩行。 ジーと共通の祖先から枝分かれ。 400万年前 : ・アナメンシス … 北部• 180万年前 : … 脳の大型化が始まる。 石器を使い始める。 アシュール文化。 アフリカからヨーロッパ・アジアへ移住開始。 150万年前 : ・プロメテウス … 最初の火の使用• 20-3万年前 : ホモ・レンシス … ヨーロッパ・中東。 「人類進化の時間軸でも生存地域としても、私たちに一番近い隣人」。 明らかに火を利用した証拠はから。 暖のため、調理用、獣から防御用かは不明。 少なくとも、彼らは同時期に暮らしていて、一部は交雑し、一部は交戦したと言われています。 だが、とデニソワ人をはじめ、他の人類種はサピエンスと一体化しなかったのなら、なぜ消えてしまったのか? - 『サピエンス全史』 ホモ・レンシスは、2. 8万年前に西ヨーロッパで絶滅したと言われていますが、何があったのかは未解決とされています。 余談ですが、最近こんなニュースもありました。 これは交雑した例ですね。 こうして人類史を追うと、なぜか現代にはしか生き残っていないこと の不自然さ に気づきます。 しかし、これらの謎も認知革命の観点で読み解けば、一つの解は見えてきます。 認知革命から歴史が始まった 認知革命について、実は本書にははっきりとした定義は、書かれていません。 書かれているのは、この頃の数々の発明や大陸間移動などを挙げて、 ほとんどの研究者は、これらの前例のない偉業は、サピエンスの認知的能力に起こった革命の産物だと考えている。 - 『サピエンス全史』 と、 このように七万年前から三万年前にかけて見られた、新しい思考と意思疎通の方法の登場のことを、「認知革命」という。 これによってサピエンスができるようになった能力や起こった影響については詳しく書かれていますが これも認知革命の重要な要素ではありますが 、肝心の認知革命が一体なぜ起きたのか、がすっぽり抜け落ちています。 というか、まだ判明していないのでしょうね。 それでは、認知革命によってサピエンスが得た能力とは何なのか? これがとんでもない史上最凶のスキルになります。 1京2858兆0519億6763万3865個のスキルも敵じゃありません。 いや待てよ、過負荷 マイナス の大嘘憑き オールフィクション はある意味で同義かもしれない。 すみません、脱線しました。 それは敵やライオンが近づいていることを仲間に知らせる、というような直接的なものではありません。 それなら他の動物も サピエンスより上手く やってます。 私達の言語が持つ真に比類ない特徴は、人間やライオンについての情報を伝達する能力ではない。 むしろそれは、まったく存在しないものについての情報を伝達する能力だ。 見たことも、触れたことも、匂いを嗅いだこともない、ありとあらゆる種類の存在について話す能力があるのは、私たちの知るかぎりではサピエンスだけだ。 中略 虚構、すなわち架空の事物について語るこの能力こそが、サピエンスの言語の特徴として異彩を放っている。 - 『サピエンス全史』 著者は、政治・国家・経済・宗教・芸術といったありとあらゆる人間の活動は、虚構である、と断言します。 いきなりそんなこと言われてもピンと来ないかもしれませんが、心配ご無用。 著者が、それを懇切丁寧に説明するため だけ に、豊富な事例と膨大な紙幅を割いて執筆されたのが、本書『サピエンス全史』なのです。 本書では、経済や宗教などさまざまなテーマで人類史が語られますが、全てにおいて一貫したテーマがこの「虚構」。 ここさえ理解すれば、『サピエンス全史』を読むのを苦にはならないと思います。 ページ数に怯むなかれ。 全人類必読の書ですよ。 文化の形成 さて、認知革命により虚構が編み出され、他人と虚構を共有することにより、組織的な協力が可能になりました。 だが虚構のおかげで、私たちはたんに物事を想像するだけではなく、集団でそうできるようになった。 中略 大勢で柔軟に協力するという空前の能力をサピエンスに与える。 - 『サピエンス全史』 さて、協力を行うには、お互いを信頼する必要があります。 交易なんかも協力の一例。 その基盤として、集団で共有されている虚構が「同じ方向を向いている」ことが必要条件となります。 原始的には、その方向を示すものの一つが宗教でした。 詳細は譲りますが、この協力により、1集団が最大150人程度まで拡大したと言われます。 当時は、特に子供の死亡率が高いことや、飢餓に襲われることが多いことから、これらの生命の危機と精神的不安定から逃れるためにも、宗教は役立ったと思われます。 そして、組織ができれば、文化が生まれます。 サピエンスが発明した想像上の現実の計り知れない多様性と、そこから生じた行動パターンの多様性はともに、私たちが「文化」と呼ぶものの主要な構成要素だ。 いったん登場した文化は、けっして変化と発展をやめなかった。 そして、こうした止めようのない変化のことを、私たちは「歴史」と呼ぶ。 - 『サピエンス全史』 文化と言っても、文字や芸術など高度なものはまだなく、集団内での共通ルールくらいのものでしょう。 赤信号をみて「止まれ」と思うのは現代人だけ。 (なぜならという共通ルールを知っているから) - しかし、ルールは権力を生みます。 ルールを決める人とルールに従う人に分かれるからです。 これをベースにした支配者たちは、武力や財力を使って権力を増大していきます。 このあたりは次章以降で。 ここで最初の疑問に戻ると、「なぜサピエンス以外の人類が絶滅したのか?」に対する答えは、「虚構を持っていなかったから」となります。 集団で協力することを覚え、社会的、文化的な力を身につけたサピエンスに、虚構を持たない他の人種が敵うわけがありません。 これが本書のいうところの、他人種が絶滅していった理由です。 そして虚構という最強のスキルを身につけたサピエンスが生き残り、地球上の覇者になっていくのです。 これは、とんでもないスゴい話だと思います。 人間の心には愛がない? したがって、認知革命は歴史が生物学から独立を宣言した時点だ。 認知革命までは、すべての人類種の行為は、生物学(あるいは、もしお望みなら先史学と呼んでもいい)の領域に属していた。 - 『サピエンス全史』 認知革命によって、サピエンスは「人間」になりました。 私は、この認知の獲得がの原罪(愛の喪失)に相当するのでは?と考えます。 上のリンクによれば、「思った通りにしたい」というのが原罪ですが、そもそも動物は「思わない」。 動物は、目の前の出来事に対してどうにか対処しますが、現実を「思った通りに」変えたいなどは思いません。 虚構をもってしまったサピエンスは、目の前の現実とは別のものを見ていることになります。 「愛とは、見ること」とはどこで読んだか忘れましたが、虚構から考えても矛盾しないように思えます。 必要以上の狩りや蓄えをするのは、その場にない富や危機を見ているから。 それでも人も動物なので、自分や身近な人々の維持のほうが重要です。 人間は、個体では非常に力が弱いです。 私の妄想では、おそらくこの弱い力が、ゆえに、不安や将来の危険を察知する必要を 他の動物や人種よりも強く 感じ、虚構を生み出したのかもしれません。 現代でも、不安や恐怖は人類の最大の敵とはよく言われることです。 すると、他の動物がどれだけ絶滅しようが、人類はどんどん開拓を進めていく道を選ぶことになります。 さて、人の手が入っていないところは、人にとって不安が残ることになります。 すべてを人の手で埋め尽くさないと、安心して夜も寝られない。 10年もすれば「島」は、おとぎ話にしか出てこなくなるでしょう。 - 『Future Report Vol. 294』 対象は、土地だけではありません。 未知は不安を生み、不安は恐怖を生みます。 未知とは、究極的には、種が絶滅させられる可能性を残すという意味です。 ざっと振り返るだけでも史上最も凶悪な種であるサピエンスが、そのような未知を残すことを許容するとは考えにくい。 まずは直接的に牙を剥く肉食動物を狩り、その次は、危機になりうる大型動物を殲滅または家畜化していきます。 そして地球上に人類に敵がいなくなると、その次にふと隣人が目に入ってきます。 この論理は、最終的に以下の質問にいきつく可能性を秘めています。 もしを駆逐する(より優秀な)新種の人類が現れたら、それが成長する前にあらかじめ殺してしまうのは、犯罪か? - 『スパイラル』 これはフィクションですが、本書を読むと「ありえない」と安易に切り捨てることもできないのが怖いところ。 作家の仕事の1つは、未来を描くことですから、可能性の一つとしてはありうるわけです。 だからこそ、人は虚構で理想を語ることを求めるのかもしれません。 そして、に対しては「ちゃんと見る」のです。 虚構を通して現実を見る 認知革命の本質は、人間が嘘をつけるようになったことにあります。 隠し事やフィクション、物語も嘘に含まれます。 つまり、良くも悪くも、現実に存在しない現象について言葉にする能力を身につけた、ということです。 言葉とは、音声と意味をつなげたもの。 文字を含めるなら、さらに記号をつなげることになります。 音声と記号と意味をつなげる。 - 『は人間を超えるか』松尾豊 サピエンスをサピエンスたらしめる虚構。 私は、その最たるものが、現代のインターネットだと考えます。 現実空間は指くらいしか動かないのに、世界を動かす影響力を持っていて、実際に世界を動かしています。 2014年に起きた「」しかり、日常生活ののや「炎上」しかり。 この観点だけでも、IT革命の重要さが垣間見えます。 今後テクノロジーの発達により、もし指すら動かす必要がなくなれば、完全な虚構世界がサピエンスの前に現れるのかもしれません。

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