メンタルトレース 現実。 ライントレースの前にする練習

小説『PSYCHO

メンタルトレース 現実

PSYCHO PASS 3 FIRST INSPECTOR公式サイトより引用 PSYCHO-PASS(サイコパス)3 FIRST INSPECTORとは 「PSYCHO-PASS 3 FIRST INSPECTOR」とは、テレビアニメシリーズ「PSYCHO-PASS」三期の劇場版です。 PSYCHO-PASSは• PSYCHO-PASS• PSYCHO-PASS 2• 劇場版PSYCHO-PASS• PSYCHO-PASS Sinners of the System(三部作、映画)• PSYCHO-PASS 3• PSYCHO-PASS 3 FIRST INSPECTOR(映画) と上記のように非常に多くの作品があります(上記は公開順=見る順)。 今作はPSYCHO-PASSシリーズ最新作です。 生粋のPSYCHO-PASSファンである私が、今作の魅力と感想を発信したいと思います! (PSYCHO-PASSは現在Amazon Primeで公開されているため、コロナ禍自宅で楽しむことができます。 ) 以下ネタバレ注意です! PSYCHO-PASS 3 FIRST INSPECTORを楽しむ用語集 PSYCHO-PASSはジャンルとしてはSFに分類されます。 SFの魅力は作りこまれた世界観だと思うのですが、そもそも用語が難しすぎると上手く入り込めませんよね。 PSYCHO-PASSシリーズを楽しむための簡単な用語集を作りました。 詳しさではWikipediaや他のコアファンには負けると思うので、気になる方は他のサイトも参照してみてください。 シビュラシステム 本シリーズの世界観の根幹を司る存在。 ざっくり言うとスーパーコンピュータ。 ネタバレすると、特殊な人間の脳の集合体。 コンピュータを超えた遥に深淵な演算・判断が可能。 もともとは職業適性判断が発祥なため、管轄は厚生省。 厚生省公安局刑事課が後述のドミネーターを装備してシステムで捕捉できない治安維持活動を行う。 結婚も職業もシビュラに従うのが最も幸福とされている。 犯罪係数 シビュラシステムによって測定される数値。 3刻みで計測され、0が最低値(今のところマイナスは出現していない)。 犯罪計数0~100が正常。 100を超えると潜在犯として隔離される。 ドミネーター 正式名称は 「携帯型心理診断・鎮圧執行システム・ドミネーター」。 オタクはこういう漢字の羅列が好き。 上述の犯罪係数をリアルタイムで測定できる大型拳銃。 犯罪係数が100を超えた相手に対しては ノンリーサル・パラライザーモードで行動不能にする。 犯罪係数が300を超えた相手には リーサル・エリミネーターモードで殺処分(分解)される。 また、人間以外(機械など)からの脅威が検知されると、 デストロイ・デコンポーザーモードで分子分解可能。 この時代(言い忘れてましたが2100年代です)でも「充電」の概念はあるらしく、エリミネーターとデコポンは数発しか打てない。 職業適性で厚生省公安局が出るのは極めて難易度が高いらしいので、厚生省に入ってドミネーターを手にした瞬間は格別なのではないか。 (こんな思想を持ってる人間には厚生省の適性は出ないか……) ノナタワー 厚生省ノナタワー。 文字通り厚生省のビルである。 地下にはシビュラシステムが格納されている。 Wikipedia見て知ったが、外観はホログラムらしい。 ホロすごい。 人員の割に建物が大きく見えるが、今作(3 FI)では多数の事務員っぽい人がいたためなんだかんだ適正サイズなのだろう。 メンタルトレース 三期主人公、監視官:慎導灼の技能。 対象人物の心理状態になりきり、行動を洗い出す。 あくまで超能力ではないとのことだが、実際超能力にしか見えない。 ビフロスト アニメ三期最大の謎組織。 シビュラシステムのデバック部隊が発祥であり、現在はシビュラの裏をかいて利益の獲得を目論む集団。 コングレスマンが指揮者。 インスペクターと狐がコングレスマンの指示に従い実行する。 ダンゴムシ 公安局が保有する小型ドローン。 ネットワークの中継等を行う。 自律行動できる優秀なドローンであり、見た目がなんとなくかわいい。 PSYCHO-PASS 3 FIRST INSPECTORの感想や見どころ ダンゴムシの活躍 インターネット上では残念ながら画像が見つかりませんが、ダンゴムシが大活躍します。 厚生省ノナタワーが制圧されていく中、廃品となったダンゴムシを唐之杜さんが修理して使います。 通常のダンゴムシは戦闘はできませんが、唐之杜さんが改造を施したことによって戦闘が可能に! 敵の妨害小型ドローンをダンゴムシが一掃します! その後のドヤ顔っぽいのがもうたまりませんね。 個人的には今作で好きなシーンベスト3に入ります。 豊富な戦闘 今作は非常に戦闘シーンが多いです。 特にパスファインダーと外務省行動課の戦闘シーンは良かったですね。 また、イグナトフ監視官と狡噛さんの戦闘シーンもあるのですが、かなりワンサイドゲームになってました。 もちろん勝ったのは狡噛さんです。 イグナトフ監視官もかなり強いはずなのですが、狡噛さんが化け物級の強さのようですね。 頼りになる霜月課長 PSYCHO-PASS 3 FIRST INSPECTOR公式サイトから引用 二期では声優の愛称とかけて「うざねる」とまで呼ばれていた霜月美佳監視官ですが、どんどん成長していきます。 今作では頼りになる課長として指揮をします。 PSYCHO-PASSで最も表情豊かなキャラクターですので、大抵の面白いシーンには霜月課長がいます。 二期では「現場を知らない無能」のような扱いを受けていた霜月課長ですが、厚生省最年少入省からの24歳で課長って異常ですよね。 現代と単純比較はできませんが、中央省庁の課長になるのは通常40歳前後です。 やはりうざねるは優秀だったか……。 公式サイトによると、 メンタル薬が手放せないようです。 どうか霜月美佳の精神に平穏を……。 ノナタワー内に囚人置くなよ 梓澤の手によって、囚人が解放されます。 そこまではいいのですが、なんとこの囚人、ノナタワー内に収容されていたようです! アホかよ。 いくら刑事課がいるとはいえ、囚人を同じビル内に収容するアホがどこにいますか。 思ったよりザルなセキュリティと相まって、武器を渡された囚人達にノナタワーが制圧されていきます。 厚生省の皆様には是非、収容施設の移転を提案いたします。 刑事課、やはり少ない 作中でも何度か言われていますが、刑事課の人員不足が激しいです。 犯罪と常に最前線で接しているため、人員の入れ替えも激しいのですが、何よりもマンパワーが足りていません。 1係~3係の監視官と執行官を合わせても30人未満です。 いくらテクノロジーが発達したとはいえ、ここまで治安の悪い世界だと30人で東京全域をカバーするのは無理があります。 シビュラによってもたらされる「成しうる者が為すべきを為す」世界の弊害であり、多少の適性不足に目をつぶれず今後も人員不足は続くのだと思います。 同時に二か所で事件が起きるだけで崩壊する体制には正直改善が見られてもいいころですね。 新型ドミネーター 新型のドミネーターが登場します。 ドミネーターSG型プロトタイプという物で、正式名称は 「携帯型心理診断・マルチ鎮圧執行システム・ドミネーターSG型プロトタイプ」です。 マルチ鎮圧執行システムの名の通り、一度に複数の対象を鎮圧することができます。 まだプロトタイプであり、撃つたびにクールタイムが必要です。 一番驚いたのが、このショットガン型ドミネーターの考案者が霜月課長ということでしょうか。 可愛い顔して物騒なこと考えてますが、かなりの活躍でした。 常森復帰 なんといっても今回はラストに常森元監視官が復帰するのが嬉しいところです。 そもそもなぜ監視官を辞めることになったのかは明言されていませんが、3期ではずっと重要隔離施設にいました。 常森元監視官の復帰によってどうストーリーが増えるのか、霜月課長は落ち着くことができるのかが今後のポイントです。 メンタルトレースは正直微妙 アニメ三期でも思いましたが、メンタルトレースの設定は微妙でした。 一応、状況証拠と心理トレースによる推理であるという設定は理解していましたが、 見てる側からしたら結局超能力にしか見えないんですよね……。 PSYCHO-PASSが"心理"に着眼した作品なのはわかりますが、メンタルトレースはそれとはまた違います。 急に、推理ではなくメンタルトレースのなりきりで謎が明かされてしまうと、ついていけませんしキャラクターの苦労が伝わってきません。 次回作以降は出番少なめにしてほしいというのは個人的な感想です。 1期とは趣向が違う 正直、PSYCHO-PASSで最も面白いのは1期です。 共通の世界観でも、1期のような狂気、槙島のような魅力的な敵にはなかなか追いつけていません。 ただ、その分をシビュラ自体のあり方の変化やキャラクターの内面の変化を通してカバーしているのだと思います。 やはり、ここらへんで虚淵さんに脚本に戻ってきてほしいものですが、なかなか難しいのでしょう。 視聴者側が1期と必要以上の比較をしてしまうと楽しみが半減してしまうので、ワクワクするPSYCHO-PASSの世界が続いていくというポジティブな面に目を向けていくのが良いのでしょうね。 4期ありそう PSYCHO-PASSの世界はまだまだ続きそうな終わり方でした。 世界観の作りこみがすごいので、正直無限にストーリーを作れると思いますが。 劇場公開はコロナの影響であまり伸びて無さそうですが、その分Amazon Primeで見やすい環境を作ることに成功しているため、是非とも4期(または更なる劇場版)を制作してほしいものです。 まとめ PSYCHO-PASS サイコパス 3 FIRST INSPECTORは面白いですし、アニメ三期を見た方は確実に視聴すべきです。 霜月課長の成長だけでも見る価値あります。

次の

心的回転(メンタルローテーション)とは?日常例と実験、イメージ論争との関係

メンタルトレース 現実

こんにちは。 今回はPSYCHO-PASS サイコパス3の主人公・メンタリストの慎導灼(しんどう あらた)くんの技術「メンタルトレース」のやり方を紹介します。 メンタルトレースとは何か? PSYCHO-PASS 3(サイコパス3)の作中でこう解説されていました。 31:12~ 特A級メンタリストスキル。 高度な共感によりボーダーラインを越境する。 状況、推理、統計を元にする。 練習すれば誰にでもできますよ。 より 他人の表情や動作を見るだけで思考を推測できる優れた洞察力。 慎導灼(しんどう あらた)くん曰く 「練習すれば誰にでもできますよ。 」 とのことなので頑張りましょう。 リーディングの基礎 作中では「メンタルトレース」と命名されていますが、やっていることはよくテレビ番組の未解明事件の犯罪捜査で透視能力を持つFRB捜査官が出てきてプロファイリングするアレです。 初めて見る人だと「エスパーか」「霊能力者の霊視か」と感じるでしょう。 これらは「リーディング(Reading)」と呼ばれます。 まずは通常のリーディングの基礎を知っておきましょう。 前記事 必要な事前のメンタルセット まず事前準備として大切なのは「リラックスしていること」です。 正確に言うと「リラックスモード」でないとリーディングはできません。 このリラックスモードを心理学では「変性意識状態」と言います。 (ここでは分かりやすくリラックスモードと呼びます) より 廿六木天馬「なんじゃこりゃ?!」 作中でメンタルトレースしているときの慎導灼くんのバイタルサインは一気に低下しました。 メンタリストの慎導灼(しんどう あらた)くんはメンタルトレースする前、イアホンをして「雨の音」を聴きます。 それが「リラックスモード」(変性意識状態)を発現する条件になっているからです。 リラックスモードに入るきっかけを「トリガー」と言います。 このトリガーを自分にしかけておかなければリラックスモードは発動できません。 事前に一人で集中してリラックスできる場所で深い催眠状態に入り、自己暗示をかけます。 例えば、人前で緊張してしまう人であれば、「右手の人差し指と中指を重ね合わせた途端、リラックスする」と暗示を入れて人前に立っているイメージを繋げます。 そして「私はすぐにこのリラックス状態になる」と内語で暗示をかけます。 慎導灼(しんどう あらた)くんの場合、「イアホンをつける」「雨の音」をトリガーとして「雨が降っている」という暗示とともにメンタルトレースに入ります。 事前にその状況が落ち着くという自己暗示をかけているからです。 この状況を作った上で、次に以下の3つをします。 【第1段階】ミラーリング 【第2段階】同調ホメオタシス拡張 【第3段階】ハイパーラポール形成 【1段階】ミラーリング ミラーリングとは、相手の動作をコピーすることです。 呼吸、口癖、声のトーン、身ぶりを真似していきます。 相手が使った言葉と同じ言葉を使ってオウム返します。 人は自分と同じものに親近感を持つためです。 対面でミラーリングをする場合は、あからさますぎないのがいいです。 あくまでさりげなくやっていきます。 すると、いずれ相手がこちらの動きに合わせてきます。 そうしたらシンクロ完了です。 通常は催眠療法やカウセリングで相手を安心させるために用いる手法です。 この信頼関係を「ラポールの形成」と呼びます。 対面ではなくコールド・リーディングする場合は、実際に動いた対象の動きを真似ます。 慎導灼(しんどう あらた)くんも、被害者のベッドで寝てみたり、部屋に行ってウロウロしてみたりと行った行動をしています。 これがミラーリングです。 【第2段階】同調ホメオスタシス拡張する 次に、同調ホメオスタシスに拡張させます。 ホメオスタシスとは「恒常性維持機能」です。 例えば、生物は、暑かったら汗が出て身体を冷やそうとします。 寒かったら体を震わせて体温を上げようとします。 環境が変化しても体の状態を一定に保とうとする生体的働きのことをホメオスタシスと言います。 このホメオスタシスを相手と同調させます。 表面的なミラーリングだけではなく、視覚、聴覚、触覚、嗅覚、味覚の五感まで相手とそっくりになります。 なのでミラーリングの段階で、相手の五感までミラーリングすることは想定しておかなければなりません。 【第3段階】ハイパーラポールを形成 ミラーリングから、同調ホメオスタシスまで出来たら、あとはハイパーラポールを形成するだけです。 すでにミラーリングとホメオスタシス同調で、あなたは相手そっくりになっています。 そこから自分の空間へ相手を持ってきてきます。 目に見えない段階で信頼関係を構築するので、ラポールの形成の上の段階(抽象性の高い段階)なのでハイパーラポールの形成と呼びます。 これをすると思考や出来事を追体験することができます。 なぜかというとあなたは相手そっくりになっているので、感情や思考や、行動や起こった出来事を共有することができるからです。 これがPSYCHO-PASS 3の主人公・慎導灼(しんどう あらた)くんが「メンタルトレース」と呼んでいる正体です。 慣れないうちは催眠誘導できる人が必要 PSYCHO-PASS 3の作中では、相方のミハイル・イグナトフが「雨は止んだ」と慎導灼くんに変性意識状態を解除する単語を言うことで、メンタルトレース状態を解除しています。 これも「リラックスモード」のときに催眠状態を解除するトリガーとして仕込んでおきます。 自分と他人との境界線(ボーダー)をしっかり持っていないと、相手の心に飲まれてしまったり、催眠が深すぎて現実に戻ってこれなくなることが有るためです。 自己内観をしっかりしておくこと 相手の心に飲まれたり、催眠から戻ってこれなくなるのは、自分の心が未熟だからです。 相手の方が強いという意味ではありません。 自分の目的と意志がはっきりしていないのにやると自分をコントロールできなくなります。 例えるなら、目的地も分からない自動車に乗って、運転手も不在になるようなものです。 賢さとは自分の心の動きを知っていることです。 賢いとは、記憶力がよいと同義語ではありません。 賢いとは自分の心の動きを知っていて、それを最大限に活用できることです。 (参考).

次の

小説『PSYCHO

メンタルトレース 現実

魂を数値化する巨大監視ネットワーク・シビュラシステムが人々の治安を維持している近未来。 難民や物資を輸送するドローンの墜落事故現場を調査する新人監視官・灼と炯は捜査をすすめるうち、事故の背後に、何者かが仕掛けた巧妙な犯罪の影を感知…。 正義と法の価値を問う、物語の幕が上がった。 TVアニメ3期のノベライズ第一弾!! 「BOOK」データベースより 2012年にスタートした『PSYCHO-PASS サイコパス』のシリーズ第三弾で、本書はアニメのノベライズになります。 魅力は3になってもさらに加速し、より僕らのいる現実にもあり得そうな未来が描かれていて視聴するたびにドキドキします。 一方で、今までよりも政治的な内容など話が複雑になっていて、登場人物の名前など含めてアニメだけではなかなか覚えられなくて困っていました。 そこで本書の出番です。 物語の概要はもちろんのこと、各登場人物の心情やこの世界の置かれた状況など細部までしっかり描かれているので、アニメの補完以上の面白さが詰まっています。 この記事では、本書のあらすじや個人的な感想を書いています。 ネタバレになりますので、未読の方やアニメ未視聴の方はご注意ください。 あと、記事中では登場人物の名前を読みやすい名字、名前のいずれかにしているので、特に統一していません。 ご了承ください。 Contents• サイコパス3とは? ここではサイコパス、サイコパス2を視聴済みの前提でサイコパス3について簡単に説明します。 忘れてしまったという方は、をご参照いただくと思い出せると思います。 2014年に放送されたサイコパス2から五年、その続編として登場したのがサイコパス3です。 アニメ公式サイトは。 詳しい内容は後述しますが、物語は公安局刑事課一係に慎導灼(しんどうあらた)と炯(けい)・ミハイル・イグナトフという二人の新人監視官が配属されるところから始まります。 前作まで登場していた人物も引き続き登場しますが、みんなバラバラになっています。 朱はなぜか監獄のような場所に閉じ込められ、美佳は出世して刑事課の課長についています。 執行官も2の頃から大部分が入れ替わり、残っているのは雛河だけ。 その他にも懐かしい人物が数多く登場しますので、その都度ご紹介したいと思います。 本作では『正義と法の価値』が問われます。 シビュラシステムが支配する日本において、新人監視官の二人は己の正義を信じ、古臭いと言われようが地道な捜査を繰り返し、そこには『刑事』としての信念があります。 期待を裏切らない物語になっているので、アニメ版含めてお楽しみください。 スポンサーリンク あらすじ 第一章 ライラプスの召命 新人監視官 慎導灼と炯・ミハイル・イグナトフは監視官としての適性を見出され、公安局刑事課一係に配属されます。 二人は唯一無二の絆で結ばれた親友であり、とある目的のために監視官になりました。 配属初日、事故が発生し二人は現場に向かいます。 日本は難民出身の外国人を受け入れていて、九州北部に造成された難民特別居留地、通称『出島』に移民者を過酷な状況で輸送していましたが、その大型輸送ドローンが墜落したのでした。 監視官二人が現場に到着すると、刑事課課長の霜月美佳、そして部下となる四人の執行官と対面します。 雛河翔は『2』の頃からいましたが、今回から新たに廿六木天馬(とどろきてんま)、入江一途(いりえかずみち)、如月真緒が登場します。 彼らは新人監視官を信用しておらず、値踏みするような態度をとりますが、灼も炯も気にせず任務に移ります。 事件 炯は天馬と入江を従えて入国者の様子を見て、灼は翔、真緒を従えて墜落した機体の調査を行います。 灼は調査の中で、墜落した大型輸送ドローンを運行させているハイパー・トランスポート社の会計士だった旭・リック・フェロウズの安否が分かっていないことを知ります。 灼は高度な共感能力を持ち、それを用いてリックのメンタルトレースを行います。 その結果、リックが墜落以外の理由で亡くなっていることが分かり、事件の可能性が出てきました。 一方で、メンタルトレースをすることによって精神を消耗し、相手が死者の場合、こちらに戻ってこられない危険性があることが判明します。 唯一、炯だけが灼のロープを握り、こちら側に戻れるラインを見極めることができました。 その後、灼と炯はハイパー・トランスポート社の上級役員でリックの上司にあたる与根原と会い、問答無用でドミネーターを向けますが、与根原の犯罪係数に問題はありませんでした。 与根原の反応から事件に関与していることは間違いないのに、犯罪係数に問題がないことから、別の人間の事件への関与も考えられました。 黒幕の存在 美佳のもとにハイパー・トランスポート社から抗議がきて、美佳は灼と炯を厳重注意します。 しかし二人は反省しておらず、規則の範囲内で捜査を続けます。 分析官である唐ノ森志恩の調査の結果、ドローンの墜落は複合的な要因による事故だと判断されました。 しかし、事故を捉えた映像の中に明らかに事故を予期したものがあり、灼のメンタルトレースからもその人物が事故を仕組んだことが判明します。 次に灼たちは被害者の妻・アーディレから話を聞きます。 家からはリックの隠したデータが見つかり、解析の結果、それはハイパー・トランスポート社の給与情報と住宅ローンの管理表でした。 そもそもこの帳簿の管理者は与根原と同社顧問の些々河哲也で、二人は同じ地区と大学の出身でした。 もし与根原が主犯であれば、その弱いメンタルでは色相が無事で済むはずもなく、些々河が関与している可能性が浮上します。 さらに事故原因を調べた結果、大勢が事故に加担し、かつ全体像を知らなければ自分は関係ないと思い、色相にも影響がないという仮説に辿り着きます。 そして、リックが告発しようとしていたハイパー・トランスポート社の不正についても暴きます。 サブプライム・ローンの再来 ここで登場するのがサブプライム・ローンです。 本作中では大昔に存在した低所得層向けの高金利住宅ローンのことで、これによって所得に関係なく誰でも住宅を持つことができました。 そして、住宅はすぐに値上がりするため、売っては儲けて新たな家を建て、家が乱立します。 銀行は貸し倒れを防ぐために多数の住宅ローンを証券化し、金融商品に作り変えます。 格付け会社はこの証券を信用できると評価し、投資会社は儲けられると確信して購入します。 その結果、異常な状態になっても人々は止まらず、ある日、バブルがはじけ、世界経済が大打撃をうけます。 些々河と与根原は、シュビラ社会でこれを再現したのでした。 しかし、二人の犯罪係数に問題はなく、証拠は帳簿だけと犯罪の立証はかなり難しい状況ですが、灼と炯は刑事としての信念を貫き、監査機関にリークして状況を動かします。 結末 ハイパー・トランスポート社に監査が入り、些々河は与根原を見限り、与根原は逃れる方法を提供してくれるという廃棄区画に向かいます。 しかしそれは全くの嘘で、その業者は与根原の体を売り払おうと考えていました。 一方、廃棄区画で生まれ育った入江が与根原のいそうな場所を情報提供し、乗り込んで制圧します。 ところが一足遅く、与根原はすでに死亡していました。 美佳は些々河を追わないよういいますが、灼と炯は命令を無視して空港に向かいます。 二人は執行官を置いて些々河を追いますが、行く手を二人の男が阻みます。 どちらも体術に優れ、途中から乱入した天馬と入江でも全く歯が立ちません。 その後、二人はかつて一係にいた宜野座伸元と狡噛慎也で、今は外務省・行動課・特別捜査官として活動していることが判明します。 些々河は、外務省によって確保されていました。 二人は国内の事件を刑事課に任せると、狡噛は些々河の名刺をくれます。 そこには狐のシンボルがあり、他にも狐がいると狡噛は警告するのでした。 これが、灼と炯が目指す道の第一歩となるのでした。 裏側 これらの事件の裏側で活動する人物も登場します。 例えば大型輸送ドローンが墜落した瞬間を撮影し、灼がメンタルトレースした人物。 彼の名前は梓澤廣一といい、様々な事件で暗躍しています。 彼の側には小畑千夜という女性もいますが、二人の目的や正体はよく分かっていません。 梓澤はファースト・インスペクターと呼ばれていますが、その意味についてはまだ語られていません。 それ以外にもビフロストのコングレスマンと呼ばれる人物が三人登場します。 代銀遙熙(しろがね はるき)、裁園寺莢子(さいおんじ きょうこ)、法斑静火(ほむら しずか)。 それぞれが莫大な富を持ち、経済をゲームのように動かして行きます。 静火は父親にここに世界の真実が隠されていると教えられやってきました。 命を賭す死のゲーム。 このやりとりが何を意味するのかも、この時点ではよく分かっていません。 第二章 ヘラクレスとセイレーン 選挙 都知事が任期を終え、シュビラは新たな二人を選出します。 ヘラクレスという昔のリングネームで選挙に参戦した薬師寺康介。 子役からアイドルになり、二十代前半にして選挙に参戦した小宮カリナ。 どちらも絶大なる人気を誇り、選挙は盛り上がりを見せています。 そんな中で事件が起きました。 類似点 脳科学が専攻の教授・土谷荒城がホテルから落下し、死亡。 公安局が捜査に乗り出します。 灼のメンタルトレースの結果、前回のドローン墜落事件と類似した点を見つけ、何者かの策略を感じ取ります。 土谷はカリナのメンタルケア・スタッフで、灼と入江はカリナに、炯と天馬は薬師寺に話を聞きます。 カリナは美しく魅力的ですが、話を聞く中で意思の強さやメンタリストとしての才能が感じられ、犯罪者であれば手強いと灼は分析します。 一方、薬師寺との面会の中で、薬師寺陣営に天馬の親族がいることが判明します。 二人いて、天馬の過去と未来の姿と同時に立っていると表現されているので、父親と息子である可能性があります。 狐 手がかりが乏しく、灼はカリナをメンタルトレースしますが、突然倒れてしまいます。 それはメンタルトレースの副作用で、何らかの理由でこちらに戻る術を失ってしまったことを意味します。 幸い、炯のおかげで灼は戻ってくることができ、カリナに何かがあることを知ります。 一方、両陣営から猛抗議を受け、美佳は頭を悩ませますが、狐を狩るために二人の監視官に捜査を続けさせます。 絆 ここで灼と炯の過去が明かされます。 かつてある事件が起き、炯の兄・輝(あきら)・ワシリー・イグナトフが殺害され、灼の父親・篤志が命を落としました。 事件は未解決のまま迷宮入りし、残された手がかりは篤志が残した自分の名前と狐のエンブレムが描かれた一枚の名刺だけ。 狐と呼ばれる犯罪者がいることを知り、灼と炯は真実を求めて公安局刑事課を目指したのでした。 おわりに 新人監視官二人の魅力、信念などは本書で大体把握できたと思いますが、執行官に関してはまだ心を開いている段階で、これからの活躍に期待といった感じです。 まだまだ先の展開が読めない状態なので、ぜひ最後まで追いかけたいと思います。

次の