お 菓子 の 家 童話。 [お菓子の家]テイクアウトメニューのご案内(5/30)

ヘンゼルとグレーテル グリム童話 <福娘童話集 きょうの世界昔話>

お 菓子 の 家 童話

あらすじ [ ] ある森のそばに、貧しいの夫婦とその子であるヘンゼルとグレーテルの兄妹が暮らしていた。 その日のパンに事欠くほど貧しかった一家は、あるときからまったくパンが手に入らなくなり、どうしようもなくなった。 そんな夜、お母さんは木こりに子供を森の中に捨ててくるように提案する。 お父さんはためらうが、お母さんに押し切られて承知してしまう。 両親の会話を漏れ聞き、妹のグレーテルは泣き始めるが、兄のヘンゼルは自分がなんとかするからと妹をなだめ、ひとり外に出て月の光を受けて光る白い石をポケットいっぱいに集めた。 翌日、両親に連れられて兄妹は森の中へ入っていくが、帰りの道しるべとしてヘンゼルは道々白い石を落としていった。 森の真ん中で両親はあとで迎えに来ると言い残して去って行き、そのまま夜となった。 泣き出すグレーテルの手を引いて、白い石を辿りながら夜通し森を歩き、朝になってふたりは家にたどり着いた。 お父さんは子供たちの帰還を喜ぶが、お母さんは表面では喜んだものの心中では怒っていた。 パンが底をつきかけた頃、お母さんはきこりにふたりが家に戻って来られないほどの森の奥まで連れて行こうと持ちかけ、お父さんは一度やってしまったことだからとやむなく承諾した。 両親の会話を聞いていたヘンゼルはまた小石を拾いに行こうとするが、戸口が閉められていて拾うことができなかった。 翌朝、両親に連れられて兄妹は森に入った。 ヘンゼルは小石の代わりに弁当として与えられたパンをポケットの中で粉々に砕き、道しるべとして道々落としていった。 ふたりは生まれてから来たことも無いほど森の奥に連れて行かれた。 お母さんたちは夜になったら迎えに来ると言い残して去って行ったが、昼が過ぎ、夜になっても誰も現れなかった。 月が昇り、ヘンゼルは目印となるはずのパンのかけらを探したが、パンのかけらは森の何千もの鳥がついばんでしまったため、見つけることができなかった。 ヘンゼルとグレーテルは野いちごで飢えをしのぎながら3日間森の中をさまよった。 3日目の昼頃、森の中で屋根がケーキ、壁がパン、窓が砂糖で作られた小さな家を見つけた。 ふたりが夢中でその家を食べていると、中から老婆が現れた。 老婆は驚くふたりの手を取って家の中に誘い、食事やお菓子、ベッドを提供した。 しかし、この老婆の正体は子供をおびき寄せ、殺して食べる悪い魔女だった。 翌朝、ふたりが目覚める前にベッドに現れた魔女は、ヘンゼルを掴むと狭い家畜小屋に押し込んだ。 次いでグレーテルを大声で起こし、おまえの兄さんを太らせてから食うから、そのための食事を作れと命じた。 グレーテルは泣きながらも魔女の言うことを聞くしか無かった。 それから毎日のようにヘンゼルは上等の食事を与えられた。 目の悪い魔女はヘンゼルの指を触って太り具合を確かめようとしたが、ヘンゼルは指の代わりに食事の残りの骨を差し出したため、魔女はヘンゼルが一向に太らないのを不思議に思い、ヘンゼルを食べるのを先延ばしにしていた。 しかし、4週間も経つと魔女はついに我慢ができなくなり、ヘンゼルが太っていようといまいと、明日殺して煮て食うから大鍋の準備をしろとグレーテルに命じる。 翌朝、グレーテルに大鍋を火にかけ湯を沸かすように言いつけ、魔女はパンを焼くかまどを準備しはじめた。 グレーテルは兄を煮るための鍋を沸かすに至った自分の運命を嘆き、神に苦しみからの解放を祈った。 そのとき、魔女がグレーテルを呼び、目の悪い自分の代わりにパン釜に入ってパンの焼け具合を確かめろと言いつけた。 内心、魔女は中に入ったグレーテルを閉じ込めて、焼いて食べるつもりだった。 ところが、神がグレーテルに魔女の意図を教えたため、グレーテルは釜に入るやり方が分からないふりをして、魔女に手本を見せるように促した。 魔女が釜に入った途端、グレーテルは魔女を押し込み外からかんぬきを掛けた。 釜の中から魔女のうめき声がし始めたところでグレーテルは台所から逃げ出したので、魔女はそのまま焼け死んだ。 グレーテルはヘンゼルを助け出し、ふたりは喜び合った。 魔女の家には多くの財宝があり、ポケットにいっぱいの宝石や真珠を詰めたふたりは家路についた。 家ではお母さんが病で亡くなってしまい、お父さんは子供達を捨てたことをずっと悔やんでいた。 帰ってきたふたりの姿を見てお父さんは喜び、子供たちが持ち帰った財宝で金持ちになった。 参考文献• 吉原高志、吉原素子, 1993年. 『グリム〈初版〉を読む』 白水社 (底本:グリム『子供と家庭のメルヒェン集』初版 1812)p. 55-71. 成立 [ ] 「ヘンゼルとグレーテル」は1811年ごろ、当時にあったグリム兄弟の住居の近所の薬局のヴィルト家姉妹から採集した、に伝わる民話の中の一篇である。 1812年に出版した『子供と家庭のメルヒェン集』初版に収録され、1857年の決定版とも呼ばれる第7版に至るまでに、さまざまな付け加えや書き換えが行われている。 たとえば、初版では実の母親だったものが、第4版からはに改編され、台詞もより冷酷なものへと変更されており、初版では消極的ながら共犯関係にある父親は、第7版ではその責任の軽減を図る描写が加えられている。 また、童話を意識した付け加えの例として、第7版では魔女の身体描写がより詳細になったことが挙げられる。 他にも、以下のような改編が行われている。 魔女の家が雑多な菓子だけで出来ている(「 」)。 原作では壁がで、屋根は菓子類、窓は透き通った砂糖で出来ていたと記述されている。 決定版とされている第7版では、森から家に帰る際に川を渡る時、鴨の背に乗るという別の伝承のエピソードが付け加えられている。 エピソード改変例 [ ] ドイツ語から他の言語に翻訳する場合や、主に子供向けの本では、一部のエピソードが残酷性などを理由に変更されている場合がある。 以下ではその例を述べる。 ヘンゼルが小石を集めるシーンを省略する。 魔女がかまどに押し込まれない。 グレーテルが、魔女の家で魔法を身につける。 父親が不在。 もしくは、物語の最初で死別する。 物語の最後で母親が雷に打たれて死ぬ。 改心した両親が帰ってきた2人を見て喜び助け合って暮らす。 二人を捨ててくるとき、食べた直後に血まみれになり死んでしまう毒のパンを渡され、魔女の家にたどり着く。 魔女の家にたくさんの財宝、食料をヘンゼルが見つけ、翌日、魔女をわざと釜に入れて、火を付け焼き殺し、魔女の家に住んでいた子供に毒のパンを食べさせ殺し、全部の財宝、食料を持ち、家を後にする。 家族の元に帰ってきた二人は、事情を話し、父親と和解する。 そしてちっとも愛してくれなかった母親を井戸に落とさせ殺した。 世にも恐ろしいグリム童話より また• 最後にかまどの中で魔女が死ぬシーンで、継母(実母)も一緒に死ぬ。 もしくは、魔女と継母(実母)が同一人物。 などの話もあるが、これは、「一部のエピソードが残酷性などを理由に変更されている」という理由からは外れるだろう(詳しくはの項を参照)。 甘口が徹底しているのは後述のオペラ版で、母親は単に2人に苺摘みに森へ行くよう命じただけで、後から夫に魔女の話を聞き、慌てて2人で行方を捜すという改変になっている。 この童話を原作とする作品 [ ] 舞台作品 [ ]• 『』 - 作曲、1893年にヴァイマル宮廷歌劇場で初演。 グリム名作劇場版のヘンゼルとグレーテル [ ] に制作、の『』枠でテレビアニメ化された。 サンリオアニメ版のヘンゼルとグレーテル [ ] それぞれ2つの版がある。 サンリオ世界名作映画館 [ ] が主役に添えた、「キキとララのヘンゼルとグレーテル」がにとして制作された。 キキがヘンゼル、ララがグレーテルとなっている。 サンリオ世界名作劇場 [ ] 名作映画館のものとは別に、「ハローキティのヘンゼルとグレーテル」という作品があり、がグレーテルでがヘンゼル、ジョージがヘンゼルとグレーテルの父となっている。 原作に沿ってはいるものの、継母が最終的に存命しているなど一部異なる。 この童話がモチーフとして用いられているもの [ ]• - 二人がおとぎの国の住人として登場。 - グリム童話の世界の住人(殺し屋)として登場。 - こちらのヘンゼルとグレーテルも殺し屋だが、本人ではなく童話から名づけられた現代の子供である。 - ヘンゼルとグレーテルの末裔である15代ヘンゼル(演・)が、姉グレーテルのためにかまどの精と共にお菓子づくりをするという設定の料理・教養番組。 - この童話が由来で命名された。 - 監督がに在籍していた頃に製作したテレビ用短編作品。 - 魔女狩り専門の賞金稼ぎとなった15年後のヘンゼルとグレーテルを描いた映画• - がホストのおとぎ話を主体としたのテレビドラマの1エピソードとして同作が映像化された。 - リニューアル版の『SOUL SACRIFICE DELTA』に人型魔物として登場。 イナゴの大量発生により訪れた飢餓を理由に親から森に置き去りにされた兄妹が願った結果、お菓子で出来た体を持つ巨大なイナゴ型の魔物へと変化した。 - 対となる2体のマモノがボスキャラクターとして登場する。 ヘンゼルとグレーテルが名前の由来となっている。 - ゲームのコンセプトにを使っている。 - ゲストキャラとして、ヘンデルとグレーテルが登場。 - おとぎの世界でゲストキャラとして登場する• - 登場人物の"物語世界の人物"中、本作の世界からも兄妹が(異常化した)敵として登場している。 - この童話を元にした、グレーテルという呼称のキャラクターが登場する。 - 童話を元にしたゲームで、「グリム童話の想区」にてヘンゼルとグレーテルが登場している。 月を歩いている- ボカロPであるn-bunaの2ndアルバムに収録された「それでもいいよ。 」はヘンゼルとグレーテルをモチーフがモチーフとなっている。 脚注 [ ]• Llewellyn Worldwide. 『メルヘンの面白さ:分類グリム童話の鑑賞』中央大学出版部〈UL双書〉1973年 p. 26-29. 吉原高志、吉原素子, 1993年. 『グリム〈初版〉を読む』 白水社 p. 72-76. 90-94. 関連項目 [ ] - 同じくグリム童話に収録されている民話。 かつて本項の物語も同じ題名で呼ばれていたため混乱が生じたとされている。 ウィキメディア・コモンズには、 に関連するカテゴリがあります。 ドイツ語版ウィキソースに本記事に関連した原文があります。

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ヘンゼルとグレーテル

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投稿希望は、メールをお送りください。 投稿希望は、メールをお送りください。 子どもの一人は男の子で名前をヘンゼルといい、もう一人は女の子でグレーテルといいます。 ある年の事、夏だというのにひどい寒さがやってきて、畑の作物がすっかりかれてしまいました。 ただでさえ貧乏な木こりは、その日に食べるパンもろくにありません。 お腹が空きすぎて眠れずにいると、おかみさんが小声で話しかけてきました。 「ねえ、あんた。 このままでは親子四人、とも倒れですよ」 「そうだろうなあ。 ・・・でも、しかたがない」 「ねえ、ここは思いきって、子どもを手放してみてはどう? 子どもたちの運命は、天の神さまにまかせてさ」 「なんだって!」 「しっー。 子どもたちが起きるよ」 おかみさんはとなりのへやで寝ている子どもたちを気にしながら、耳元でささやくように言いました。 「だってさ、このままこうしていても、どうせみんなうえ死にするに決まっているでしょう。 だから二人の子どもを遠い森に連れ出して、置いてきぼりにするんだよ。 運がよければ、わたしたちも子どもたちも助かるでしょう」 「それは、そうかもしれないが。 ・・・しかし、子どもたちをすてるなんて、おれにはとても」 「じゃあ、このまま四人とも死ぬかい? あたしはいやだよ、このまま死ぬのを待つなんて」 「・・・・・・」 かなしいお話しですが、この時代にはよくこんな事がありました。 食べ物がないために子どもを殺したり、わずかなお金で子どもを人買いに売ったりする親もいましたから、この両親はまだましな方かもしれません。 さて、この二人の話を、となりのへやの子どもたちがすっかり聞いていました。 とっくに寝ている時間ですが、なにしろお腹がペコペコだったので寝るに寝られなかったのです。 妹のグレーテルが、かなしくてシクシクと泣き出しました。 「あたしたち、すてられてしまうんだわ。 今夜きりで、家なしっ子になってしまうんだわ」 「グレーテル、泣かなくてもいいよ。 ぼくがついているからね」 兄のヘンゼルはグレーテルをなぐさめると、元気づけるように言いました。 「ぼくはね、たとえすてられても家に帰ってこれる、良い方法を考えたんだ」 ヘンゼルはそう言うと、まどから外へ抜け出して、道に落ちている白い小石を集めました。 次の朝、まだ夜が明けきらないうちに、お母さんが子どもたちを起こしました。 「今日は、森へ行きますよ。 はい、これはおべんとう」 お母さんはそう言って、小さなパンを一つずつわたしました。 「食事はこれっきりなんだから、食べたくてもお昼になるまでがまんするのですよ」 四人はそろって、森へ出かけました。 そのとちゅう、ヘンゼルは時々立ち止まって、自分の家を振り返りました。 そしていま来た道をたしかめると、目印に昨日ひろった白い小石を一つずつ、こっそり落としていったのです。 あまりたびたび立ち止まるので、お父さんが不思議に思ってたずねました。 「どうして、そんなに立ち止まるんだい?」 「うん、うちの家の屋根に白いネコが上がって、ぼくにさようならしてるんだもの」 するとお母さんが、横から口を出しました。 「バカだね。 あれは屋根にお日さまがあたって、チカチカ光ってるんだよ」 そのうちに、四人は目的の場所へやってきました。 ここは、深い深い森の中です。 「さあお前たち、小えだをたくさん集めておいで」 子どもたちが小えだを集めると、お父さんが火を付けて言いました。 「寒くないように、たき火にあたって待っていなさい。 お父さんとお母さんは、この近くで木を切っているからね。 仕事がすんだら、よんであげるよ」 二人の子どもがたき火にあたっていると、やがて少しはなれた所から、コツン、コツンと、木を切る音がしてきました。 二人はお昼になって、パンを食べました。 小さなパンは、あっという間になくなりました。 コツン、コツンと木を切る音は、お昼も休まずに続いていました。 たいくつした子どもたちは横になると、いつの間にかぐっすり寝込んでしまいました。 そのうちに火が消えて寒さにふるえながら目を覚ますと、あたりはすっかり暗くなっています。 ですが木を切る音は、まだ続いています。 さびしくなった二人は、音をたよりに行ってみました。 するとそれは木を切る音ではなくて、えだにぶらさげた丸太が風にゆられてぶつかる音だったのです。 「お父さーん」 「お母さーん」 二人はよんでみましたが、なんの返事もありません。 グレーテルは、声をあげて泣き出しました。 「あーん、あたしたち、とうとうすてられたんだわ」 ヘンゼルは、妹をなぐさめて言いました。 「泣かなくても大丈夫だよ。 ちゃんと帰れるから。 お月さまが出るまで、待っておいで」 やがて月が出ると、足元が明るくなりました。 すると、どうでしょう。 ヘンゼルが落としてきた白い小石が、月の光にキラキラとかがやきはじめたのです。 二人はそれをたどりながら道を歩き、朝になる頃には家へ帰りました。 お父さんもお母さんも、二人が帰ってきたのでビックリです。 「お前たち、帰ってきたんだね!」 「大丈夫だったか!」 お父さんとお母さんは、二人の子どもを抱きしめました。 二人とも森の中においてきた子どもの事が心配で、一晩中泣いていたのです。 でも、食べ物がない事には変わりありません。 お父さんとお母さんは自分たちの食べ物も子どもたちにやりましたが、もうげんかいです。 数日後、お父さんとお母さんは、また子どもたちを別の森に連れて行きました。 それがあまり急だったので、ヘンゼルは白い小石をひろうひまがありませんでした。 どうしよう。 何か目印になる白い物を落とさないと そこでヘンゼルはおべんとうのパンを細かくちぎって、それを目印に道のところどころへ落としておきました。 ところがこれは、失敗でした。 おいてきぼりにされた二人が帰ろうとすると、目印のパンがなくなっているのです。 月は前の時よりも明るくてらしているのに、パンはひとかけらも見あたりません。 「どうして?」 それもそのはずで、昼のうちに森の小鳥たちがパンを食べてしまったのです。 二人の子どもは、ついにまい子になってしまいました。 「どこへ行けばいいんだろう?」 二人はあっちの道、こっちの道と、ひと晩中歩きまわりました。 次の日も歩き続けましたが、二人は森から出られるどころか、どんどん奥へとまよい込んでしまったのです。 「どうしよう、森から出られないよ」 その時、どこからかきれいな白い小鳥が飛んできて、二人の前をピヨピヨ鳴きながら、おいでおいでと尾っぽをふりました。 二人が近づくと、小鳥は少し先へ行って、またおいでおいでをします。 「もしかして、ぼくたちをよんでいるのかな?」 小鳥にみちびかれてしばらく行くと、そこには小さな家がありました。 小鳥はその小さな家の屋根にとまっていましたが、二人が近づくと姿を消してしまいました。 「あれ、小鳥が消えちゃった。 ・・・それにしても、この家はいいにおいがするな」 「ヘンゼル! みてみて! この家、おかしで出来ているよ!」 「えっ? ・・・ほんとうだ!」 おどろいた事にその小さな家は、全部がおかしで出来たおかしの家だったのです。 屋根のかわらが板チョコで、まわりのかべがカステラで、まどのガラスが氷ざとうで、入り口の戸はクッキーと、どこもかしこもおかしでした。 二人のお腹はペコペコだったので、ヘンゼルはまどガラスをはずしてガリガリと、グレーテルは屋根のかわらをはぎとってムシャムシャと食べました。 すると家の中から、だれかの声がしてきました。 「だれだい、わたしの家をかじるのは?」 クッキーの戸が開いて、中から年を取ったおばあさんが出てきました。 「きゃー!」 「わあー!」 二人はビックリして、逃げ出しました。 そんな二人を、おばあさんが呼び止めます。 「これ、お待ち。 逃げなくてもいいよ。 おばあさんは、一人でたいくつしていたところなんだ。 さあ、お家へお入り。 中にはミルクでもココアでも、ミカンでもリンゴでも、何でもあるよ」 それを聞いて、二人はほっとしました。 「なんだ、しかられるんじゃなかったのか」 「よかったわ」 二人が家へ入ると、おばあさんは飲み物や果物をたくさん出してくれました。 それに気持ちよさそうな子ども用のベッドも、二つならべてありました。 「さあ、どんどんお食べ。 おかわりはたくさんあるからね」 二人は飲むだけ飲んで食べるだけ食べると、ベッドへもぐって寝てしまいました。 おばあさんは子どもたちの寝顔を見ると、ニヤリと笑いました。 「ヒッヒヒヒ、どっちの子から食べようかね。 ひさしぶりに、おいしいごちそうにありつけるよ」 なんとおばあさんは、人食いの魔女だったのです。 白い小鳥で子どもたちをおびきよせ、おかしの家をおとりに待ちぶせていたのです。 朝になると、おばあさんはヘンゼルを大きな鳥かごに放り込んで、戸にかぎをかけてしまいました。 それから、グレーテルをたたきおこして、 「いつまで寝ているんだい! さっさと水をくんで、うまいごちそうをこしらえるんだよ! お前の兄さんに食べさせて、太らせるんだからね。 こんなにやせてちゃ、まずくて食えないからね」 と、どなりつけました。 かわいそうにグレーテルは、兄さんを太らせる料理を作らなければならないのです。 しばらくたったある日、おばあさんはヘンゼルを入れた鳥かごにやってきて言いました。 「どうだいヘンゼル、少しは太ったかい? さあ、指を出してごらん」 おばあさんは目が悪いので、あまりよく見えなかったのです。 そこでヘンゼルは指の代わりに、スープのだしがらの鳥の骨を出しました。 おばあさんは、その骨を指だと思って、 「やれやれ、まだそれっぽっちか。 これじゃあ、もっともっと料理をふんぱつしなくちゃね」 と、言いました。 しかしいくら料理をふんぱつしても、ちっともききめがありません。 おばあさんは、とうとう待ちきれなくなりました。 「ああ、もうがまんが出来ないよ。 やせっぽっちのガリガリだろうと、かまうもんか。 今すぐ大なべにぶちこんで、食ってやるよ。 さあグレーテル、急いで大なべに水を入れな。 水を入れたら、火をたくんだよ」 悲しい事に、グレーテルはお兄さんを料理するために、火をたかなければなりません。 グレーテルは、しくしくと泣き出しました。 こんな事なら、森の中でに食べられて死んだほうがましよ。 それだったら、兄さんといっしょに死ねたのに 「グレーテル! なにをぐずぐずしてるんだね。 さっさと火をたきな!」 おばあさんが包丁 ほうちょう をとぎながらどなりますが、いくらどなられてもこんな事は悲しすぎて、てきぱきと出来ません。 グレーテルがいつまでものろのろやっているので、おばあさんはすっかり腹を立てました。 召使いにしようと思ったけど、こんな役立たずじゃ使えないね。 ついでに食べてしまおうか ちょうどパン焼きがまの火が燃えていたので、おばあさんはグレーテルに言いつけました。 「ほかの事はいいから、パンが焼けるかどうか、かまどの中へ入って火かげんを見ておいで」 おばあさんはグレーテルをかまどで丸焼きにして、頭からガリガリ食べるつもりだったのです。 グレーテルは、すぐにそれに気がつきました。 そこで、わざと首をかしげると、 「かまどには、どうやって入るのかわからないわ」 と、言いました。 「本当に、お前はバカだねえ。 こうやってちょっと体をかがめりゃ、だれだって入れるじゃないか」 と、おばあさんは、かまどの入口へ頭をつっこんで見せました。 今だわ! するとグレーテルは、おばあさんを力まかせに後ろから突き飛ばしました。 「うぎゃぁぁぁーー!」 かまどに転げおちたおばあさんは、カミナリが落ちてきたかと思うほどのさけび声をあげると、そのまま焼け死んでしまいました。 グレーテルは、鳥かごに閉じ込められたヘンデルのところへかけよりました。 「兄さん! 魔女はやっつけたわ! あたしたち、助かったのよ!」 「ほんとうかい! ありがとう、グレーテル」 やっと鳥かごから出る事が出来たヘンゼルは、妹を抱き寄せて泣いて喜びました。 さて、持ち主のいなくなったおかしの家の中には、やしんじゅなど、たくさんの宝物がしまってありました。 ヘンゼルとグレーテルは、それをポケットに詰め込めるだけ詰め込みました。 そして二人は何日もかかって、ようやく自分たちの家へと帰ったのです。 「お父さーん! お母さーん! ただいまー!」 「ヘンゼル!」 「グレーテル!」 ヘンゼルとグレーテルの姿を見て、お父さんとお母さんは涙を流して喜びました。 「ごめんよ、ほんとうにごめんよ。 もう決して、お前たちをすてたりはしないからね」 お父さんがあやまると、お母さんも泣きながら言いました。 「お前たち、悪いお母さんをゆるしてね。 お前たちがいれば、食べ物がなくてもかまわないわ。 うえて死ぬ時は、四人一緒だよ」 見るとお父さんもお母さんも、すっかりやせこけていました。 二人ともすててきた子どもたちの事が悲しくて、あれからひとかけらのパンものどを通らなかったのです。 「お父さんも、お母さんも、やせたねえ」 ヘンゼルはそう言って、グレーテルに目で合図をしました。 そして二人はポケットに入れていた物を取り出して、ニッコリほほえみました。 「でもだいじょうぶ。 これで、すぐに太れるよ」 お父さんもお母さんも、二人が取り出した宝物を見てびっくりです。 それから四人は、おかしの家から持って帰ってきた宝物で幸せに暮らしました。

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下野市 グリムの館「お菓子の家」

お 菓子 の 家 童話

子供の頃、童話「ヘンゼルとグレーテル」を読んだ人なら必ず一度は憧れる「お菓子の家」。 壁はクッキー窓はチョコレート、カラフルなキャンディーやクリームに囲まれた夢のようなお家…。 そんな憧れのお菓子の家ですが、何と組み立てキットがあるらしい! もうすぐクリスマスだし、今回はクリスマスデコレーションがかわいいお菓子の家を作ってみましたよ。 ヘンゼルとグレーテルに出てきたお菓子の家に住みたい… 組み立てるだけのお菓子の家キットがあった! いざお菓子の家を作るとなると、クッキーでパーツを焼いたりするのはさすがに時間も労力もかかりすぎて面倒…。 しかし今回手に入れた「ヘキセンハウス 組み立てキット」には、既に壁や屋根など家のパーツとなるジンジャークッキーが入っており、食べられる人形飾りもたくさん入っているため、アイシングで組み立てるだけ! これなら1日でできるし、子供と一緒にお菓子の家を作ることもできそうです。 ちなみに「ヘキセンハウス」は「お菓子の家」の意で、「ヘンゼルとグレーテル」に出てくる魔女の家のこと。 クリスマスプレゼントのような箱が届きました さっそく開けてみると…。 さすがに住むことはできないサイズ感ですが、超簡単にいうと、ジンジャーブレッド(ショウガを使ったクッキー)で作られたヘキセンパーツ(お菓子の家のパーツ)を、アイシング(シュガーパウダーを溶かしたもの)でくっつけて家を作ります。 そのままでもおいしそうなジンジャーブレッドは硬めに焼かれていて、普通に触ったくらいでは崩れたり割れたりすることはなさそう。 しかしデコレーション用の人形は、細工が細かくポロッと壊れてしまうこともあるので注意が必要です。 梱包(こんぽう)されているときには緩衝材で包まれているので、取り出す際は慎重に扱いましょう。 このほかに用意した調理器具はこちら。 泡立て器、ゴムべら、計量スプーン、ボウル これらを使ってお菓子の家を作ってみたいと思います! まずは組み立てのキモとなるアイシング作り さぁ、まずはパーツの接着剤となるアイシングを作ります! 材料はこちら。 シュガーパウダーと粉ゼラチン 組み立てキットにはアイシングセットが2セット入っています。 アイシングの作り方はとってもシンプルでこのセットとぬるま湯を混ぜるだけ。 しかし硬さの調整やダマにならないように混ぜるのが意外と難しいです。 また2セットのうち、1つは組み立て用、もう1つはデコレーション用で、それぞれ適切な硬さが異なるため分けて作らなければいけません。 まずは土台の接着剤となるアイシング(硬め)を作ります。 粉ゼラチンと30〜40度のぬるま湯(17g)を入れて、完全に溶かします シュガーパウダーを5回に分けて、混ぜながら入れます 筆者はこのとき袋からそのまま入れましたが、少しダマになってしまったため、シュガーパウダーを入れる際は粉ふるいにかけたほうがいいかも。 また説明書では「ぬるま湯 17g」とありましたが、実際に作ってみると水分が足らないのか混ぜ方が悪いのか団子状になってしまいました。 泡立て器に入り込んで全然混ざらない… これでは絞れないので小さじ半分ほどぬるま湯を足して硬さを調節します。 アイシングは少量の水分でかなり柔らかくなるので、調整の際は水の入れすぎに注意! ツノが立ち、耳たぶくらいの硬さになったら完成です。 筆者の場合、ダマが残って絞り袋の出口を詰まらせてしまったり、力を入れすぎて絞り袋が破れてしまったりしました。 なかなか繊細な作業なので、小さなお子さんと作る場合、アイシングは大人がやったほうがいいかもしれません。 力を入れすぎたり握る場所が偏ったりすると、こんなふうに袋が裂けてしまうことがあります ジンジャークッキーを組み立てて家の土台作り さて、いよいよ本体の組み立てです。 土台となるジンジャークッキーは硬い作りになっているものの、割れないようにていねいに取り扱いましょう。 接着部分にアイシングを塗って… くっつける!!!! こっちの壁もくっつける!!!! ちょっと不安なので内側を補強して… 壁の飾りも くっつける!!!! 地面もくっつけますよ だんだん家っぽくなってきた!! まずは四方の壁と地面をくっつけた状態 おおお、いい感じ! 説明書にはアイシングが乾燥して固定されるまで20〜40分ほど待つように記載がありますが、実際やってみると10分もたてばパーツは動かなくなります。 ただしっかり乾かしてからのほうが強度も増して安心して作業できるので、時間がある方はしばらく乾燥の時間を置くといいでしょう。 お次は屋根だ!! 接着面にアイシングをたっぷりと 屋根は接着面が3枚のパーツからなるのですき間ができやすく、アイシングを厚めにしてズレを補ってあげる必要があります。 屋根がすべり落ちないように手で支えて待つこと数分 屋根ができたら、扉を付けますよ! かわいい扉。 デコレーションはもともとしてありました 扉を付け、窓を付け… 煙突とよくわからない飾りも付ける!! 土台完成!! このへんまで作業を進めると、だんだんコツがわかってきました。 この時点で既においしそうです。 早く食べたい 家のパーツを組み立てるポイントは 1. 崩れないように接着面にはたっぷりアイシングを付けること 2. 無理に作業を進めず、1つひとつパーツが固定されるのを待つこと 3. パーツの向きや位置を間違わないようにすること の3つです。 説明書によると、アイシングの絞り袋は3mmカットとありますが、アイシングが硬くてなかなか出てこない場合は4〜5mmくらい切ってもいいかもしれません。 ここは絞りながら調節していくといいでしょう。 パーツの位置や向きは、デコレーションの配置をあらかじめ考えておくと後々やりやすいです。 (筆者はこれですごく後悔します) 2回目のアイシングで「雪」を作る 土台ができたら20分ほど待って、乾いたらデコレーションに入ります。 デコレーションに使うアイシングは、土台の組み立てに使ったものより緩めに作ります。 マヨネーズくらいの硬さがいいらしい。 とろーっとしつつも形が保たれるくらいの硬さ デコレーション用のアイシングは、2セット目のアイシングセットを使います。 このとき使用するボウルや泡立て器、ゴムべらは一度キレイに洗うことをおすすめします! 筆者はそのまま調理器具を使ったため、乾いてしまったアイシングが混ざり、後のデコレーションが若干凸凹になってしまいました…。 新しいアイシングができたら屋根や煙突に雪を積もらせます。 雪がちょっと溶けてる感を表現 できた!! アイシングがうまくできず屋根にダマが… ちょっとアイシングが緩かったのか、屋根がデロデロしてしまいました。 気にせずお次は地面の雪! 地面の雪は最初に外側を縁取るとやりやすい かんせーい! アイシングを継ぎ足した扉付近がムラになってしまいました。 アイシングは乾くと継ぎ目がクッキリ見えてしまうので、絞り始める位置は家のうしろ側か目立たない場所にするのがよさそうですね。 ためらわず一気にやってしまうのがコツ! 塗り終わったら20分ほど乾くのを待ちましょう。 オーナメントの配置はバランスが大切 お菓子の家に積もった雪が乾いたら、いよいよオーナメントを配置していきます。 サンタに雪だるまにツリーなどなど。 リースとツリー以外は全部食べられるんですよ まずは大きい人形を配置して、バランスをみながら小さな飾りを配置するのがおすすめ。 すべての飾りは、アイシングを接着剤にしてくっつけます。 まずはサンタから。 外れないようにたっぷりアイシングを付けます 屋根にもまんべんなく飾り付け しかしここで、痛恨のミス! 犬サンタのしっぽが取れてしまった… このように素材が欠けてしまったときは、アイシングでくっつけましょう。 くっついた! しっぽが取れるトラブルがありつつも、なんとかオーナメントを配置すると…。 超かわいいお菓子のお家! これはインスタ映えしそうです! しかし家の土台を組み立てるときに地面となる丸いクッキーの真ん中に家を置いてしまったので、飾りを配置できる場所が狭くなってしまいました。 もっとうしろに置けばよかった…。 後悔しても家の位置は変えられないので、お家のうしろもデコることに。 画数が多くてね…。 いろんな種類の調理器具が必要なケーキ作りと違って、家にある調理器具で簡単に作れるのはとっても助かりますね。 家族とワイワイ作ったり、クリスマスパーティーの食卓を飾ったりするのにおすすめです。 また生ものを扱うケーキと違って、お菓子の家は日持ちするのもうれしいポイント。 今回購入したヘキセンハウスの賞味期限は何と2018年5月12日(未開封時)! 購入したのは12月の上旬なので、未開封なら5か月近くも保つんです。 もちろん開封したらできるだけ早く食べてしまうほうがいいですが、ヘキセンハウスならクリスマス当日に食べきれなくても大丈夫そう。 しかしデコレーションは完全にクリスマス仕様。 ですので、クリスマスから1週間後のお正月に置いても違和感のない飾り付けに挑戦してみます! お祝いに使うご祝儀袋の水引を使って… しめ縄っぽいものを作る!!! これを完成したお菓子の家に飾り… あけましておめでとうございます!! … … うーん。 サンタとツリーの主張が強いなぁ。 水引と寿の文字がちょっとだけお正月感を出していますが、配色的に完全にクリスマスに飲まれていますね。 やはりクリスマス用のヘキセンハウスはクリスマスが終わったら速やかに食べてしまうのがよさそうです。 ちなみにお味は…硬くてとっても甘い! せっかくなので、編集部の女性たちを集めて食べてみました! お菓子の家にみんな興味津々 お味はどうですか? 「か、硬い…」 アイシングを厚くしすぎたのか、雪のデコレーション部分が硬くて食べるのにかなり苦労しました。 またクッキー部分は、1日常温にさらしたせいか湿気を含んでしっとりとした口当たりに。 味はというと、アイシング部分と人形、オーナメントはシンプルにお砂糖の味。 クッキーはというと、香ばしいサクサク感とはちょっと遠く、水あめを練り込んだようなしっとりとした甘さです。 欲をいえば、もっとサクサクした食感だったり、香ばしいナッツの食感なんかがあるととうれしいのですが…。 全体的にちょっと甘さが強いので、大人数でちょっとずつ食べるほうがよさそうです。 試食の後のお菓子の家…諸行無常…。 残りは社内のみんなでおいしくいただきました 子供の頃憧れたお菓子の家。 まさかこんな形で実現できるとは思いもよりませんでした。 アイシングは少し慣れがいるけど、普段お菓子作りをまったくしない筆者でもなんとか作ることができました。 完成したときの達成感ははんぱないですね…! 「ヘキセンハウス 組み立てキット」は、ボウル、計量スプーン、ゴムべら、泡立て器があれば作ることができます。 デコレーション用にチョコペンやアラザン、マーブルチョコなんかを使ってデコるのもいいですね! 次回作る際は、もっとオリジナリティーのあるデコレーションにチャレンジしてみたいと思います! 今回使用した「ヘキセンハウス 組み立てキット」には「ヘキセンハウス・タイプA」と「ヘキセンハウス・タイプB」があります。 筆者は今回1人で作りましたが家族や友達とワイワイ作ったほうが絶対楽しいので、ぜひみなさんもクリスマスに大切な人とお菓子の家を作ってみてはいかがでしょうか?.

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