ダンデ マント。 ダンデとは (ダンデとは) [単語記事]

【ポケモン剣盾】ダンデの使用するポケモンと倒し方【ポケモンソードシールド】

ダンデ マント

注意: 以降の記述には、作品の内容やあらすじ、登場人物などのネタバレが含まれます。 ご理解の上ご利用ください。 10歳のころにポケモンリーグ委員長であるに推薦されてジムチャレンジに挑戦。 初出場で優勝し、以後無敗のチャンピオンとして、リザードンを相棒に無敗記録を伸ばしていた。 ジムリーダーであるはライバルであるが、彼に10勝している点からも実力が分かる。 主人公とホップが旅立つ際、を2人に贈るのも彼。 当初は2人にを渡さなかったが、に説得されて2人を推薦する。 主人公らがジムチャレンジに挑戦している間に起きた事件なども全てリザードンと共に解決していき、主人公らには気にせずにジムを勝ち進んでほしいという。 セミファイナルトーナメントが終了後、食事をおごってくれるとホップに伝えたが、中々ホテルに時間内に行けなかったためを通じてホップへ伝えた。 主人公とホップがローズタワーに到着するとトーナメント開催を中止するようにローズから言われるが、「1000年先のことなのになぜ明日行うのか」などと反対した。 その結果、チャンピオンマッチ中にローズのしわざでブラックナイトが発生する。 を抑えようとしたが失敗して意識を失い、結局主人公とホップが伝説のポケモンと共に解決。 3日後、チャンピオンマッチが改めて開催され、ついに主人公に敗北し無敗記録が途切れることとなった。 エンディング後はローズからリーグ委員長の仕事を引き継ぎ、またローズタワーをに改装した。 ゲームにおけるダンデ 手持ちポケモン ポケモンの後ろのアルファベットについては、メッソンを選んだ場合を「M」、ヒバニーの場合を「H」、サルノリの場合を「S」で記す。 ダンデ 15600円 シュートスタジアム、使用 個体値 Lv. 同じポケモン、同じアイテムを持ったポケモンの組み合わせは選ばれない。 リザードンは先発には出してこないが、シナリオ中のように切り札固定ということは無く状況に応じて2番目に出してくることもある。 ポケモンの特性はを含めてランダムで、性別もランダム。 ダンデ レベル 性格 基礎P ビギナー級 個体値 Lv. 50 せっかち AS 16 Lv. 50 のんき HB 16 Lv. 50 れいせい BD 16 Lv. 50 ひかえめ HC 16 Lv. 50 ひかえめ CS 16 Lv. 50 ひかえめ CS 16 Lv. 50 ひかえめ HC 16 Lv. 50 ようき AS 16 ダンデ レベル 性格 基礎P モンスターボール級 個体値 Lv. 50 ようき AS 19 Lv. 50 せっかち AS 16 Lv. 50 なまいき HD 19 Lv. 50 のんき HB 16 Lv. 50 おだやか CD 19 Lv. 50 れいせい BD 16 Lv. 50 ひかえめ HC 16 Lv. 50 いじっぱり HA 19 Lv. 50 ひかえめ CS 16 Lv. 50 いじっぱり AS 19 Lv. 50 ひかえめ CS 16 Lv. 50 おくびょう CS 19 Lv. 50 ひかえめ HC 16 Lv. 50 いじっぱり AB 19 Lv. 50 ようき AS 16 Lv. 50 ゆうかん AD 19 ダンデ レベル 性格 基礎P スーパーボール級 個体値 Lv. 50 ひかえめ HC 23 Lv. 50 なまいき HD 19 Lv. 50 いじっぱり AD 23 Lv. 50 おだやか CD 19 Lv. 50 いじっぱり HA 23 Lv. 50 いじっぱり HA 19 Lv. 50 いじっぱり AS 23 Lv. 50 いじっぱり AS 19 Lv. 50 ようき AS 23 Lv. 50 おくびょう CS 19 Lv. 50 いじっぱり AS 23 Lv. 50 いじっぱり AB 19 Lv. 50 ひかえめ CD 23 Lv. 50 ゆうかん AD 19 Lv. 50 ゆうかん AD 23 Lv. 50 ようき AS 19 Lv. 50 AS ようき 23 ダンデ レベル 性格 基礎P ハイパーボール級 個体値 Lv. 50 いじっぱり HA 27 Lv. 50 ひかえめ HC 23 Lv. 50 ひかえめ CS 27 Lv. 50 いじっぱり AD 23 Lv. 50 おくびょう CS 27 Lv. 50 いじっぱり HA 23 Lv. 50 いじっぱり AS 23 Lv. 50 いじっぱり AS 27 Lv. 50 ようき AS 23 Lv. 50 いじっぱり AS 27 Lv. 50 いじっぱり AS 23 Lv. 50 ひかえめ CS 27 Lv. 50 ひかえめ CD 23 Lv. 50 いじっぱり HA 27 Lv. 50 ゆうかん AD 23 Lv. 50 ゆうかん AB 27 Lv. 50 ようき AS 23 Lv. 50 いじっぱり AS 27 ダンデ レベル 性格 基礎P マスターボール級 個体値 Lv. 50 ひかえめ HC 31 Lv. 50 いじっぱり HA 31 Lv. 50 いじっぱり AS 31 Lv. 50 いじっぱり AS 31 Lv. 50 ひかえめ CS 31 Lv. 50 いじっぱり AS 31 Lv. 50 ようき AS 31 Lv. 50 いじっぱり AS 31 Lv. 50 ひかえめ CS 31 Lv. 50 おくびょう CS 31 Lv. 50 いじっぱり AS 31 Lv. 50 ひかえめ CS 31 Lv. 50 ひかえめ HC 31 Lv. 50 いじっぱり AB 31 Lv. 50 ひかえめ CD 31 Lv. 50 いじっぱり HA 31 Lv. 50 ようき AS 31 Lv. 50 ゆうかん AD 31 Lv. 50 ゆうかん AD 31 Lv. 50 ゆうかん AB 31 Lv. 50 せっかち AS 31 Lv. 50 ようき AS 31 Lv. 50 ようき AS 31 Lv. 50 いじっぱり AS 31 Lv. 50 なまいき HD 31 Lv. 50 のんき HB 31 Lv. 50 いじっぱり HA 31 Lv. 50 ひかえめ HC 31 Lv. 50 おだやか CD 31 Lv. 50 れいせい BD 31 Lv. 50 ひかえめ CS 31 Lv. 50 いじっぱり AD 31 Lv. 50 おくびょう CS 31 Lv. 50 いじっぱり HA 31• どのポケモンも限定の役割破壊技を取り揃えており、ただ弱点を突けるポケモンを繰り出すだけでは簡単に突破されてしまう。 こちらもバランスの良いパーティで、十分にレベルを上げてから挑もう。 先発のギルガルドから切り札のキョダイマックスリザードンに至るまで全てのポケモンが強力。 ギルガルドはなどの積み技を絡めることで、オノノクスは防御、ドラパルトとリザードンは特防の高いポケモンに任せることで有利に戦える。 リザードンはすることでみず・いわタイプ対策となるくさ技を溜め無しで撃ってくることを覚えておくこと。 ダイマックスが解除されればの使用時に溜める隙が生まれる。 誰かがを使えれば、リザードンは登場するだけでHPを半分失うため戦いやすくなる。 バトルタワーの場合 レベルが統一されるためレベル差で圧倒する戦術が使えない。 また個体値も最高かつ極振りであるためこちらもきちんと育成したポケモンを用意して挑みたい。 リザードン以外何を出してくるか分からず、技もアイテムもバラバラであるため個別対処が難しいが、相手のメンバーは・の2タイプで弱点を突きやすく半減もされない。 リザードンはハイパーボール級以上の場合すばやさの値が168以上で確実に先手を取れる。 また、ダイマックスレベルは0で、耐久には振っておらずハイパーボール級以上では「まもる/ダイウォール」も使ってこないので、素早いポケモンのタイプ一致高威力技で確実に仕留めること。 チャンピオントーナメント時同様ステルスロックも有効。 アニメにおけるダンデ 本編 ダンデ 英語名 出身地等 不明 年齢 不明 職業 チャンピオン 声優 で初登場。 とバトルをして勝利した。 次の話ではサトシにも勝利している。 所持ポケモン• 所持ポケモン• 決勝戦でのみ、初めてこちらが相手の弱点を突いたとき、相手がこちらの弱点を突いたとき、こちらが相手のに当てたとき、相手がこちらの急所に当てたときにそれぞれコメントをする。 ダンデとそのファンのお決まりとなっている「リザードンポーズ」だが、主人公も「左スティックをぐるぐる回してその場で小さい円を描くように走る」動作をすると、フィギュアスケートのスピンのような回転から止まってリザードンポーズを決める特殊アクションが出せる。

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【剣盾】【指摘】ダンデが超人過ぎて今後のチャンピオンのハードルガン上がりしない?

ダンデ マント

自分のポリシーが定まり、過去から解き放たれた自由な人生を掴む マダガスカル産のデマントイドガーネットのご紹介です。 デマントイドガーネットは1850年代にロシア・ウラル山脈近郊の村で発見されました。 ガーネット属の中で特に輝きが強く、まるでダイヤモンドのような光を放つことから、オランダ語でダイヤモンドを意味する「Demant」になぞらえ「Demantoid デマントイド 」と呼ばれるようになりました。 デマントイドガーネットは、眩いばかりの強い輝きのほか、クロムという成分により発色する独特のグリーンカラーが特徴です。 高い知識・経験・精神性を兼ね備え、必ず願望の成就へと導く指導者のようなスピリットが宿るデマントイドガーネット。 愛情面においては安定感と寛容さを発揮し、大切な人と築くパートナーシップを豊かなものにしてくれるでしょう。 ぜひ、この豪華絢爛で美しい緑色の輝きを、お好みのアイテムに仕立てて、お楽しみください。 あなたの人生を輝かせるために、あらゆるシンクロ起こすミラクルな石です。 美的センスがアップするので、自分を魅力的に見せるための、あらゆる方法を開拓していくようになるでしょう。 日々の生活を楽しみ、積極的に人生を楽しもう、というポジティブな気持ちが湧いてきます。 自分磨きは外見だけではなく、内面にも及びます。 思いやり、誠実さ、堅実さ。 他者から信頼を得るあらゆる才能が身につき、あなたの魅力が多岐にわたり活性化していくようになるでしょう。 人物、情報、仕事、パートナー、ライフスタイル全体を整えてくれる石なので、一つの信念が生まれるかもしれません。 仕事、恋愛に関わらず、生きていく道筋におけるポリシーが生まれ、変化に富んだ人生を好むようになります。 過去の自分を超えるためのプロセスを、楽しんで取り組めるよう導かれます。 刺激的なだけでなく、自分への挑戦を経て、あらゆるシーンで勝利をつかむでしょう。 不屈の根性ともいえるほどの精神が養われて、あなたの人間性と、人生の振り幅を拡大させていきます。 霊性も磨かれ、思いやりや慈悲の心とともに、希望に満ちたエネルギーを他者に与えることになるでしょう。 お金を得るため、という才能が開花し、経済の運気も上がるでしょう。 機転を利かせた行動や、誰も思いつかないようなプロセスが、直感としておりてきます。 夢を描くほど、人生のスケールは大きくなります。 あなたが行動した先に、現実的に結果がついてくるようになります。 夢をあきらめない方向へと導かれるので、起業家の方にも向いているでしょう。 是非、勝利の体験を通して、成長していってください。 グリーンガーネットは、信頼のおける忍耐強い指導者の石です。 自分自身が持てる全ての知識、経験、精神性を余すことなく必要としている者に与えており、相手の許容量や進歩具合でその伝え方を調整し、最も効果的かつ建設的に伝授できるよう力を尽くしています。 例えば、自身のもつ能力全てを後に継ぐ者に教え込み育てるには、相当な時間と根気が必要となるはずです。 伝える側に感情の不安定さや我慢の限界が訪れれば指導の仕方にも影響しかねません。 ですが、この石には我慢の限界が訪れる事がないのです。 元々強い忍耐力をもつのがガーネット達の特徴ですが、このグリーンガーネットはそこに冷静さと落ち着きが色濃く表れ、併せて寛容さを保ち続けられる尊敬に値する存在なのです。 また、状況を見極め最適な指示を出すことも得意な石なため、共に過ごすことにより、あなたも思慮深いリーダーへと育まれていくでしょう。 この石のもつ持続する安定感と寛容さは、持ち主の愛情関係にも素晴らしい恩恵をもたらしていきます。 相手の歩調をさりげなく読み取りながら、時に励まし、時に称え、そして「私は決してあなたを見放したりはしません。 」という意思が相手に伝わるよう助けてもくれます。 その確かな思いに相手も安心し、あなたに心の内を見せてくれるようになるはずです。 長い息をもったパートナーシップを育むことは難しいことではありません。 一見地味に聞こえる根気と寛容さ、そして相手への豊かな関心がそれを可能にしていけるのだと、この石から学んでいけることでしょう。 石やサイズによりイメージは多少異なります。 予めご了承くださいませ。 どうぞご了承くださいませ。

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【剣盾】【指摘】ダンデが超人過ぎて今後のチャンピオンのハードルガン上がりしない?

ダンデ マント

ご注意ください。 [newpage] 高いビルディングの層が凹凸の線を空に描いて、削りたてた丘のように連なり、日の当たったビルの上辺りだけが鈍く輝いていた。 見上げるばかりの無表情なコンクリートの構築物。 窓という窓が丁寧に磨きあがられたように輝いており、そこから覗けば一面に広がる広大な街並みや、大きなスタジアムが見える。 巨大な要塞じみた迫力は、現実感を伴っていない。 たった数日前、その場所で王座を手にしたダンデ少年は窓から見えるスタジアムを暫し眺めた後、生き甲斐を感じる程度のほどよい緊張感を腹の底へ抱えながら、ローズタワーの一室にて紛らわす様に紅茶を口にした。 彼はあまり味に拘りはなかったものの、その紅茶が大層高級なものであることは分かった。 チャンピオン引き継ぎについてローズから説明を受けているのは良いが、これがまたなかなかに、まだ少年である頭へ詰め込むのが難しい。 エア・コンディショナーのかすかな唸りと加湿器の排気音と洒落たジャズとが小さく交じり合って、奇妙に単調な音を作り出している中で、そろそろ頭の容量がパンクしそうになる。 「おじさま!」 不意に、部屋の空気をかき混ぜるように、誰かが入って来る気配がした。 空気の波がふわりとダンデの上を撫でていく。 自動ドアの扉が静かに、素早く開く様は、映画で観た宇宙船の内部を思わせた。 聞いていると思わず笑みが浮ぶほどかわいらしい声がほのかな緊張の蔓延る部屋へ響き渡って、その持ち主の顔が、窓からの照り返しで浮かび上がる。 その娘は、今咲いたばかりの白い百合の花のような楚楚とした艶かさに、甘やかされた愛らしい少女のような、引っ掛かりのない美しさを持つ女の子だった。 本当に綺麗な子だ、とダンデは心臓がぶるぶると震えたような気がした。 若い人間の心には、肉体との境界の辺りに頗る可燃性の高い部分がある。 ある時、こうしてふと何かの拍子にその一端に火がつくと、それが燎原の如く広がって、手が着けられなくなってしまう。 その火に、心のやはり燃えやすい部分が焼かれてしまうのだ。 それはほんの小さな幼い恋と言う曲者の魔力であり、昔に読み聞かされた御伽噺でしか存在しなかったものを、今切実に理解する。 彼にとって初めての経験であった。 きょとりとした大きな目と視線がかち合うと、胸がドキンとして一遍に頭がのぼせる。 「あら、お仕事中?」 「ああ。 いいんだよ、丁度休憩しようと思っていた所だから座りなさい」 それこそまさに、御伽噺のお姫様や妖精のような、花月園へ連れて行ってやりたいような可愛い児は随分ローズに可愛がられていた。 目を伏せてかすかに笑みを湛えている仏像のような顔で彼女を手招きしたローズは、自己紹介しなさいと小さな頭を撫でる。 珍しいポケモンでも見るような目で見つめられ、ダンデは少々肩身が狭い思いをしながらも、きっちりと告げられた名前をパンクしかけの頭へ刻み付けた。 彼女はローズの姪っ子で、シュートシティ郊外に住んでいるらしい。 「貴方が新チャンピオンね?ふぅーん、まだ子供じゃない」 「こらこら、彼はキミと同じ年だよ」 「へえ、同じ年……」 品定めするように、上から下へ舐めるかの如く視線を滑らせる。 可愛らしい顔からは想像もつかない、つっけどんな言い方に思わずダンデは目を見張った。 しかしそんな彼女はいつも通りの態度であるのかして、ローズは微笑まし気に眺めるだけである。 「ねえ、おじさま!休憩ならわたくし、ダンデと遊びたいわ!」 「勿論だとも。 中庭で遊んできなさい」 「ダンデ、行くわよ」 「えっ!あ、ああ!」 柔らかくて小さな手にぎゅっと掴まれて、嬉しそうに微笑みかけられては、ついどきどきと心臓が暴れ出した。 迷子になりそうな時、幼馴染に引っ張られるそれには感じた事のない感情である。 「この階には中庭があるのよ。 ポケモンだって出してあげられるわ」 「そうなのか、凄く広いから迷いそうだぜ……」 「わたくしがついているのだから、大丈夫よ」 ダンデの迷子癖を知らない彼女は自信満々に小さな顎をあげて、得意げに言う。 その手に引かれてやってきたビルの中心にある中庭は吹き抜けとなっており、ガラスの天窓から大きな四角い光を切り取って据えた場所であった。 大型のひこうポケモンも止まり木に出来る程の木々や花が青い空気の中でさわさわ揺れて、パノラマのように平たい色彩で広がって見える。 植え込みの芳しい若葉の匂いが一杯に広がって、その葉を潜り地面をキラキラと照らす光でいっぱいの美しい庭。 ダンデが感心したような声をあげると、彼女はまた得意げに笑った。 「何して遊ぶんだ?」 ダンデは、活発な少年であったが、女の子の遊びと言うものをあまり知らない。 幼馴染は彼の面倒を見るので精いっぱいと言った所だったし、ごっこ遊びや外で駆け回る事よりもファッション雑誌や少女漫画の読書を好み、オシャレに興味のある子だった。 一方ダンデは男の子たちとスポーツなんかはそれなりにしていたが、どちらかと言えばポケモンバトルが好きだ。 到底、年頃のお嬢様が好むような遊びとは思えない。 うーん、と唸り考える少女を見ながら、ダンデはそわそわと手持ち無沙汰にモンスターボールを弄る。 「そうね、バンバドロになって頂戴」 「え?どういう事だ?オレは10まんばりきなんて出来ないぞ……?」 「もう!違うわよ!おうまさんしてって言ってるの!」 「おうまさん?」 ダンデは蹴り飛ばしてくれという事かと思いあたふたと両手を振ったが、どうやら彼女がご所望の事とは違うらしい。 頬をぷっくり膨らませた少女は、ピッと指をたてて、地面を指す。 「四つん這いになるの」 ダンデは眉を下げて、困ったように唸った。 そのような遊びは聞いた事がない。 しかしながら様々な意味で嫌と言えるわけもなく、考えあぐねるように視線を彷徨わせてから地面に膝と手をつき、満足気に頷く彼女を見上げる。 「じゃあ乗るわよ」 「のっ……!?」 ダンデのチャンピオンマントを持ち上げた彼女は、よいしょと無邪気な声をあげて背に横乗りになると、マントをひざ掛けのようにしてぶらぶらと脚を揺らす。 チャンピオンマントの上に座らないのは変に律儀であるが、ダンデはそんな事を考える余裕はなかった。 重いとかそう言うものではなくて、こう言った密着の仕方に戸惑ったのである。 ここからどうすればいいのか困っていると、早く歩いてと不満げに言われたので、手と脚をなんとか動かした。 「ダンデはおうまさんを知らないのね。 わたくしは、おじさまによくやって貰っているの」 「そ、そうなのか」 あのローズがこのような事をやっていると言うのは、ダンデにとって複雑な心境である。 そもそもこの遊びの何が面白いのか、彼にはさっぱりわからなかった。 お行儀よく背筋を伸ばし、開けられた窓から入って来る風を感じるよう心地よさげに目を閉じている少女であるが、打って変わってダンデは汗がにじみ出ている異様な光景だ。 「結構、乗り心地がいいわ」 「そうとは、思えないけどな……」 「いいえ、自信をお持ちなさい」 「あ、あまり嬉しくないぞ……」 暫く呑気に鼻歌なんかを歌い楽しんでいた彼女であるが、ようやく飽きたのか「もういいわ」と言って彼の上から退いた瞬間、地面にばったり倒れてしまいそうなぐらい、ダンデは疲れていた。 女の子の相手は大変である、と一度だけ幼馴染たちのままごと遊びに付き合わされ、何が悪かったのか散々に叱られた過去を思い出す。 「ダンデはわたくし専用のおうまさんよ。 誰も背に乗せては駄目なの」 「オレは人間だぞ?」 「分かってるわよ!おばかさんね!」 また手を繋いでゆっくりと歩き、窓から入って来ては木に止まって毛づくろいしているココガラを見上げながら、当たり前の返事をしただけであったが、叱られてしまった。 首を傾げるダンデに、少女は呆れたような視線を向ける。 隅に二つ並ぶ自動販売機の前に来ると、彼女は小さながま口の財布を取り出して、ダンデにもサイコソーダを買ってやった。 先程のお礼のつもりらしい。 「ねえ、その……ダンデはポケモンを持っているでしょう?」 「ああ!勿論だぜ!」 木陰のベンチに腰かけ、漸く自分でも一番まともに語れる話題が出たことに安心した彼はにこやかに笑いモンスターボールをひとつ手に取った。 相棒のリザードンのものである。 それに対してパッと顔を輝かせた少女であるが、すぐに寂し気な表情を浮かべながら言う。 「わたくしは、ポケモンを持っていないから、羨ましいわ」 「どうして持っていないんだ?」 「両親がポケモンは駄目だって言ったから」 まるで温度のない声だった。 この年の少女が出すものとは思えない程に、冷えていた。 実の所、彼女に両親はいない。 正しくは幼い頃に居なくなったと言った方が正しいが、それはさておき、娘にポケモンを与えるなんてとんでもないと宣った両親の言葉をローズは誠実に守っている。 彼が大層可愛がっていた、少女に似た妹の言葉を。 ローズが自分の事を可愛がっているのは、妹である母を重ねているに違いないとまだ幼い心のどこかで思っていたのかもしれない。 例えまだおうまさん遊びを好んでいても、子供と言うものは不思議と身内の顔色や変化を感じる事ができるのだ。 ダンデは付き合いの短い少女のそこまでを察する事は出来なかったが、何故かそれ以上聞いてはいけないような気がして、暫し自分のボールを眺めるとおもむろに宙へ投げた。 「わっ!リザードンね……!」 「オレの相棒だぜ!」 花が綻ぶように顔を明るくさせた彼女は、パッと立ち上がって自分の胸の前で両手を握る。 大きなリザードンを怖がる女の子も少なくはないが、少女は輝きが満ち溢れた好奇の目を瞠って、そろりとリザードンに近寄る。 自己紹介した時のようにちょっと顎を引いて、唇を緩ませたまま暫く上から下まで眺めまわした。 今にもポケットから巻尺をとりだして体の各部のサイズを測り始めるんじゃないかという気がするくらいだった。 それもそうである。 彼女は、ポケモンをこれほど間近で見た事すらあまりなかったのだ。 ダンデはその言葉に驚愕した。 ポケモンの居ない生活など、彼には考えられなかったし、心底同情もした。 「とても賢そうなお顔ね。 撫でてもいいかしら?」 慎重にそう語りかけて、リザードンの元気な返事を待ってから手を伸ばし撫でる姿は慣れているようにも見えたが、それは全て本からの知識である。 「ダンデ!ダンデ!とっても可愛いわ!」 顎の下を擽られ、喉を鳴らしているリザードンはまんざらでもない様子。 どこかツンとした態度を取る彼女が年相応にはしゃいでいる姿を見て、なんだかその光景に、ダンデはきっと彼女よりも嬉しいような気持ちになった。 何故かは分からなかったが、とても嬉しかった。 「チャンピオン、委員長がお待ちです」 少女との時間は至極楽しいものであったが、それにも終わりはくる。 そもそもダンデは、仕事で来ているし、休憩と言うものは何時間もある訳ではない。 「お嬢様はバイオリンのお時間ですわ」 ローズの秘書であるオリーヴが中庭へやって来てそう告げた。 その瞬間、少女はダンデの背にまわり盾のようにしてマントをすっぽりかぶると、その中で唸り声をあげる。 「イヤよ!これからリザードンとダンデと遊ぶの!」 「駄目です。 これからレッスンの予定がぎっしりですから」 「いーーーやーーー!」 マントで身体を包み叫ぶ彼女が可哀想で、ダンデも何か言ってやりたかったがオリーヴは物凄い形相で睨み黙らせた。 しかし、やりたくもない事ばかりに時間を取られているだなんてダンデからすれば堪ったものではないと思うのだ。 マントの中へ手を入れて、こっそり握ってやると少女の動きと声がぴたりと止まり、離れたくないと言わんばかりにぴったりと背に張り付いてくるものだから、こんな状況でもついドキドキとした。 しかし終ぞ「これ以上我儘を仰るなら二度とチャンピオンとは会わせられません」と言う言葉に二人の手が離れる。 それは嫌だと強く思った。 少し方向性の違いはあれど、二人ともが同じ気持ちであった。 「ダンデ、またわたくしと遊んでくれる……?」 「勿論だぜ、必ずだ!」 そう言いながらも、お互い胸の中をすうと寂しいものが、一条の飛行雲のように通り過ぎた。 淋しさというのはいつの間にか、気がつかないうちに人の心に沁みてくる。 ふと目覚めてしまった夜明けに、窓一面映る青のようなものだ。 そういう日は真昼、いくら晴れても、星がどんなにたくさん出ても、心のどこかにあのしんと澄んだ青が残っている。 ずっと広大な屋敷で暮らしていた少女は、真っ青に染まっていたのだ。 ダンデの目を見ると、その中が、突然色彩で溢れかえる。 青は多いけれど、赤や紫や黄色なんかが、辺り一面花畑のように広がるのだ。 「……わたくし以外、乗せては駄目よ」 少女は仔猫のように、うんと背伸びをしてダンデの服を掴むと、白い顔がそばに寄って来て彼の頬へ唇をちょんとくっつけた。 つい一時間ほど前の彼女からは想像もつかないほど、悩ましいまでに柔らかい表情で。 ダンデは暫し石のように顔を強張らせたあと、大恥の群れが全身を這い回り、体中が燃えているように居た堪れない気持ちになった。 それは、彼女がオリーヴに手を引かれて中庭から出て行ったあともずっと続いた。 先程ローズと居た部屋に一人では到底帰れないとぼんやり考えつつも、いつかあの少女を鳥かごから出してやりたいとふと思う。 自由に羽ばたく姿は、さぞ美しかろう。 そっと、唇がくっつけられた頬へ触れる。 彼女のことで息苦しいくらい頭が一杯だ。 ローズに、ポケモンと過ごす事を許可してやってほしいと頼んでみよう。 今度は外で遊ぼうと誘ってみよう。 そして次の試合は、必ず観に来て欲しい。 忙しなく熱に浮かされ、ダンデ少年はそう思った。 ご注意ください。 [newpage] 高いビルディングの層が凹凸の線を空に描いて、削りたてた丘のように連なり、日の当たったビルの上辺りだけが鈍く輝いていた。 見上げるばかりの無表情なコンクリートの構築物。 窓という窓が丁寧に磨きあがられたように輝いており、そこから覗けば一面に広がる広大な街並みや、大きなスタジアムが見える。 巨大な要塞じみた迫力は、現実感を伴っていない。 たった数日前、その場所で王座を手にしたダンデ少年は窓から見えるスタジアムを暫し眺めた後、生き甲斐を感じる程度のほどよい緊張感を腹の底へ抱えながら、ローズタワーの一室にて紛らわす様に紅茶を口にした。 彼はあまり味に拘りはなかったものの、その紅茶が大層高級なものであることは分かった。 チャンピオン引き継ぎについてローズから説明を受けているのは良いが、これがまたなかなかに、まだ少年である頭へ詰め込むのが難しい。 エア・コンディショナーのかすかな唸りと加湿器の排気音と洒落たジャズとが小さく交じり合って、奇妙に単調な音を作り出している中で、そろそろ頭の容量がパンクしそうになる。 「おじさま!」 不意に、部屋の空気をかき混ぜるように、誰かが入って来る気配がした。 空気の波がふわりとダンデの上を撫でていく。 自動ドアの扉が静かに、素早く開く様は、映画で観た宇宙船の内部を思わせた。 聞いていると思わず笑みが浮ぶほどかわいらしい声がほのかな緊張の蔓延る部屋へ響き渡って、その持ち主の顔が、窓からの照り返しで浮かび上がる。 その娘は、今咲いたばかりの白い百合の花のような楚楚とした艶かさに、甘やかされた愛らしい少女のような、引っ掛かりのない美しさを持つ女の子だった。 本当に綺麗な子だ、とダンデは心臓がぶるぶると震えたような気がした。 若い人間の心には、肉体との境界の辺りに頗る可燃性の高い部分がある。 ある時、こうしてふと何かの拍子にその一端に火がつくと、それが燎原の如く広がって、手が着けられなくなってしまう。 その火に、心のやはり燃えやすい部分が焼かれてしまうのだ。 それはほんの小さな幼い恋と言う曲者の魔力であり、昔に読み聞かされた御伽噺でしか存在しなかったものを、今切実に理解する。 彼にとって初めての経験であった。 きょとりとした大きな目と視線がかち合うと、胸がドキンとして一遍に頭がのぼせる。 「あら、お仕事中?」 「ああ。 いいんだよ、丁度休憩しようと思っていた所だから座りなさい」 それこそまさに、御伽噺のお姫様や妖精のような、花月園へ連れて行ってやりたいような可愛い児は随分ローズに可愛がられていた。 目を伏せてかすかに笑みを湛えている仏像のような顔で彼女を手招きしたローズは、自己紹介しなさいと小さな頭を撫でる。 珍しいポケモンでも見るような目で見つめられ、ダンデは少々肩身が狭い思いをしながらも、きっちりと告げられた名前をパンクしかけの頭へ刻み付けた。 彼女はローズの姪っ子で、シュートシティ郊外に住んでいるらしい。 「貴方が新チャンピオンね?ふぅーん、まだ子供じゃない」 「こらこら、彼はキミと同じ年だよ」 「へえ、同じ年……」 品定めするように、上から下へ舐めるかの如く視線を滑らせる。 可愛らしい顔からは想像もつかない、つっけどんな言い方に思わずダンデは目を見張った。 しかしそんな彼女はいつも通りの態度であるのかして、ローズは微笑まし気に眺めるだけである。 「ねえ、おじさま!休憩ならわたくし、ダンデと遊びたいわ!」 「勿論だとも。 中庭で遊んできなさい」 「ダンデ、行くわよ」 「えっ!あ、ああ!」 柔らかくて小さな手にぎゅっと掴まれて、嬉しそうに微笑みかけられては、ついどきどきと心臓が暴れ出した。 迷子になりそうな時、幼馴染に引っ張られるそれには感じた事のない感情である。 「この階には中庭があるのよ。 ポケモンだって出してあげられるわ」 「そうなのか、凄く広いから迷いそうだぜ……」 「わたくしがついているのだから、大丈夫よ」 ダンデの迷子癖を知らない彼女は自信満々に小さな顎をあげて、得意げに言う。 その手に引かれてやってきたビルの中心にある中庭は吹き抜けとなっており、ガラスの天窓から大きな四角い光を切り取って据えた場所であった。 大型のひこうポケモンも止まり木に出来る程の木々や花が青い空気の中でさわさわ揺れて、パノラマのように平たい色彩で広がって見える。 植え込みの芳しい若葉の匂いが一杯に広がって、その葉を潜り地面をキラキラと照らす光でいっぱいの美しい庭。 ダンデが感心したような声をあげると、彼女はまた得意げに笑った。 「何して遊ぶんだ?」 ダンデは、活発な少年であったが、女の子の遊びと言うものをあまり知らない。 幼馴染は彼の面倒を見るので精いっぱいと言った所だったし、ごっこ遊びや外で駆け回る事よりもファッション雑誌や少女漫画の読書を好み、オシャレに興味のある子だった。 一方ダンデは男の子たちとスポーツなんかはそれなりにしていたが、どちらかと言えばポケモンバトルが好きだ。 到底、年頃のお嬢様が好むような遊びとは思えない。 うーん、と唸り考える少女を見ながら、ダンデはそわそわと手持ち無沙汰にモンスターボールを弄る。 「そうね、バンバドロになって頂戴」 「え?どういう事だ?オレは10まんばりきなんて出来ないぞ……?」 「もう!違うわよ!おうまさんしてって言ってるの!」 「おうまさん?」 ダンデは蹴り飛ばしてくれという事かと思いあたふたと両手を振ったが、どうやら彼女がご所望の事とは違うらしい。 頬をぷっくり膨らませた少女は、ピッと指をたてて、地面を指す。 「四つん這いになるの」 ダンデは眉を下げて、困ったように唸った。 そのような遊びは聞いた事がない。 しかしながら様々な意味で嫌と言えるわけもなく、考えあぐねるように視線を彷徨わせてから地面に膝と手をつき、満足気に頷く彼女を見上げる。 「じゃあ乗るわよ」 「のっ……!?」 ダンデのチャンピオンマントを持ち上げた彼女は、よいしょと無邪気な声をあげて背に横乗りになると、マントをひざ掛けのようにしてぶらぶらと脚を揺らす。 チャンピオンマントの上に座らないのは変に律儀であるが、ダンデはそんな事を考える余裕はなかった。 重いとかそう言うものではなくて、こう言った密着の仕方に戸惑ったのである。 ここからどうすればいいのか困っていると、早く歩いてと不満げに言われたので、手と脚をなんとか動かした。 「ダンデはおうまさんを知らないのね。 わたくしは、おじさまによくやって貰っているの」 「そ、そうなのか」 あのローズがこのような事をやっていると言うのは、ダンデにとって複雑な心境である。 そもそもこの遊びの何が面白いのか、彼にはさっぱりわからなかった。 お行儀よく背筋を伸ばし、開けられた窓から入って来る風を感じるよう心地よさげに目を閉じている少女であるが、打って変わってダンデは汗がにじみ出ている異様な光景だ。 「結構、乗り心地がいいわ」 「そうとは、思えないけどな……」 「いいえ、自信をお持ちなさい」 「あ、あまり嬉しくないぞ……」 暫く呑気に鼻歌なんかを歌い楽しんでいた彼女であるが、ようやく飽きたのか「もういいわ」と言って彼の上から退いた瞬間、地面にばったり倒れてしまいそうなぐらい、ダンデは疲れていた。 女の子の相手は大変である、と一度だけ幼馴染たちのままごと遊びに付き合わされ、何が悪かったのか散々に叱られた過去を思い出す。 「ダンデはわたくし専用のおうまさんよ。 誰も背に乗せては駄目なの」 「オレは人間だぞ?」 「分かってるわよ!おばかさんね!」 また手を繋いでゆっくりと歩き、窓から入って来ては木に止まって毛づくろいしているココガラを見上げながら、当たり前の返事をしただけであったが、叱られてしまった。 首を傾げるダンデに、少女は呆れたような視線を向ける。 隅に二つ並ぶ自動販売機の前に来ると、彼女は小さながま口の財布を取り出して、ダンデにもサイコソーダを買ってやった。 先程のお礼のつもりらしい。 「ねえ、その……ダンデはポケモンを持っているでしょう?」 「ああ!勿論だぜ!」 木陰のベンチに腰かけ、漸く自分でも一番まともに語れる話題が出たことに安心した彼はにこやかに笑いモンスターボールをひとつ手に取った。 相棒のリザードンのものである。 それに対してパッと顔を輝かせた少女であるが、すぐに寂し気な表情を浮かべながら言う。 「わたくしは、ポケモンを持っていないから、羨ましいわ」 「どうして持っていないんだ?」 「両親がポケモンは駄目だって言ったから」 まるで温度のない声だった。 この年の少女が出すものとは思えない程に、冷えていた。 実の所、彼女に両親はいない。 正しくは幼い頃に居なくなったと言った方が正しいが、それはさておき、娘にポケモンを与えるなんてとんでもないと宣った両親の言葉をローズは誠実に守っている。 彼が大層可愛がっていた、少女に似た妹の言葉を。 ローズが自分の事を可愛がっているのは、妹である母を重ねているに違いないとまだ幼い心のどこかで思っていたのかもしれない。 例えまだおうまさん遊びを好んでいても、子供と言うものは不思議と身内の顔色や変化を感じる事ができるのだ。 ダンデは付き合いの短い少女のそこまでを察する事は出来なかったが、何故かそれ以上聞いてはいけないような気がして、暫し自分のボールを眺めるとおもむろに宙へ投げた。 「わっ!リザードンね……!」 「オレの相棒だぜ!」 花が綻ぶように顔を明るくさせた彼女は、パッと立ち上がって自分の胸の前で両手を握る。 大きなリザードンを怖がる女の子も少なくはないが、少女は輝きが満ち溢れた好奇の目を瞠って、そろりとリザードンに近寄る。 自己紹介した時のようにちょっと顎を引いて、唇を緩ませたまま暫く上から下まで眺めまわした。 今にもポケットから巻尺をとりだして体の各部のサイズを測り始めるんじゃないかという気がするくらいだった。 それもそうである。 彼女は、ポケモンをこれほど間近で見た事すらあまりなかったのだ。 ダンデはその言葉に驚愕した。 ポケモンの居ない生活など、彼には考えられなかったし、心底同情もした。 「とても賢そうなお顔ね。 撫でてもいいかしら?」 慎重にそう語りかけて、リザードンの元気な返事を待ってから手を伸ばし撫でる姿は慣れているようにも見えたが、それは全て本からの知識である。 「ダンデ!ダンデ!とっても可愛いわ!」 顎の下を擽られ、喉を鳴らしているリザードンはまんざらでもない様子。 どこかツンとした態度を取る彼女が年相応にはしゃいでいる姿を見て、なんだかその光景に、ダンデはきっと彼女よりも嬉しいような気持ちになった。 何故かは分からなかったが、とても嬉しかった。 「チャンピオン、委員長がお待ちです」 少女との時間は至極楽しいものであったが、それにも終わりはくる。 そもそもダンデは、仕事で来ているし、休憩と言うものは何時間もある訳ではない。 「お嬢様はバイオリンのお時間ですわ」 ローズの秘書であるオリーヴが中庭へやって来てそう告げた。 その瞬間、少女はダンデの背にまわり盾のようにしてマントをすっぽりかぶると、その中で唸り声をあげる。 「イヤよ!これからリザードンとダンデと遊ぶの!」 「駄目です。 これからレッスンの予定がぎっしりですから」 「いーーーやーーー!」 マントで身体を包み叫ぶ彼女が可哀想で、ダンデも何か言ってやりたかったがオリーヴは物凄い形相で睨み黙らせた。 しかし、やりたくもない事ばかりに時間を取られているだなんてダンデからすれば堪ったものではないと思うのだ。 マントの中へ手を入れて、こっそり握ってやると少女の動きと声がぴたりと止まり、離れたくないと言わんばかりにぴったりと背に張り付いてくるものだから、こんな状況でもついドキドキとした。 しかし終ぞ「これ以上我儘を仰るなら二度とチャンピオンとは会わせられません」と言う言葉に二人の手が離れる。 それは嫌だと強く思った。 少し方向性の違いはあれど、二人ともが同じ気持ちであった。 「ダンデ、またわたくしと遊んでくれる……?」 「勿論だぜ、必ずだ!」 そう言いながらも、お互い胸の中をすうと寂しいものが、一条の飛行雲のように通り過ぎた。 淋しさというのはいつの間にか、気がつかないうちに人の心に沁みてくる。 ふと目覚めてしまった夜明けに、窓一面映る青のようなものだ。 そういう日は真昼、いくら晴れても、星がどんなにたくさん出ても、心のどこかにあのしんと澄んだ青が残っている。 ずっと広大な屋敷で暮らしていた少女は、真っ青に染まっていたのだ。 ダンデの目を見ると、その中が、突然色彩で溢れかえる。 青は多いけれど、赤や紫や黄色なんかが、辺り一面花畑のように広がるのだ。 「……わたくし以外、乗せては駄目よ」 少女は仔猫のように、うんと背伸びをしてダンデの服を掴むと、白い顔がそばに寄って来て彼の頬へ唇をちょんとくっつけた。 つい一時間ほど前の彼女からは想像もつかないほど、悩ましいまでに柔らかい表情で。 ダンデは暫し石のように顔を強張らせたあと、大恥の群れが全身を這い回り、体中が燃えているように居た堪れない気持ちになった。 それは、彼女がオリーヴに手を引かれて中庭から出て行ったあともずっと続いた。 先程ローズと居た部屋に一人では到底帰れないとぼんやり考えつつも、いつかあの少女を鳥かごから出してやりたいとふと思う。 自由に羽ばたく姿は、さぞ美しかろう。 そっと、唇がくっつけられた頬へ触れる。 彼女のことで息苦しいくらい頭が一杯だ。 ローズに、ポケモンと過ごす事を許可してやってほしいと頼んでみよう。 今度は外で遊ぼうと誘ってみよう。 そして次の試合は、必ず観に来て欲しい。 忙しなく熱に浮かされ、ダンデ少年はそう思った。

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